モロッコ紀行 その5

5月23日 エルフード→メルズーカ→エルフード→トドラ峡谷→ワルザザード
 メルズーカから見る朝日の件は冒頭に書いたとおり。腹が立ったがあの砂はなんという美しさだっただろう。持ち帰った砂をビンに入れていたら、これを見た人が「調味料かと思った!」。
朝日の後、またホテルに戻り朝食後、本日も昨日より西のオート・アトラス山脈越えだ。
車窓より様々なオアシスが見れる。「なつめやし」が生い茂り、人々はこの実を売って生活するのだという。トドラ峡谷はグランドキャニオンのような重層した岩ではなく、断崖絶壁の巨岩がそそり立っている。
日本では絶対に無い景色。流れる川の水は透明で美しい。
ワラザザードへ向かう道は、街道に沢山のカスバがある。カスバ街道と呼ばれるゆえんだ。いくつものビューポイントでバスをストップさせ、存分に異郷の景色を満喫した。途中でバラ水などを買い求めた。
この日は、所々カーペットの店や、お土産品を買うことも多かったのでバスでの長い移動を感じなかた。

5月24日 ワルザザード→アイト・ベン・ハットウ→マラケシュ
 ホテルを出発してすぐ、世界遺産アイト・ベン・ハットウに到着。歩いて村内(カスバ内)を訪問。
本当に世の中にこんな美しい景色があるのかと思うほどすばらしい。でも、今まで見てきた景色も負けず劣らずだったと思う。きっとモロッコは中世から景色が変わっていないのだろう。よく見るとテレビのアンテナなんかがあったりするのだが・・・。
アトラス山脈の景色を楽しんでいるといよいよマラケシュ。なんとこちらの方がカサブランカよりずーと美しい街だ。名前に負けているだけだ。近年こちらの方がリゾート地として発展し、ドンドン街を拡大していってるそうだ。ジャマ・エル・フナ広場をうろうろ。この広場には幻滅した。何が大道芸人なのかさっぱり。ただの蛇使いがいたりして、すぐチップを求めてきたりするだけで何の芸もない。
早々にホテルへ。その後初めてのフリータイム。
皆と相談して、スーパーマーケットに繰り出す。タクシー3台で。
大きなスーパーマーケットで何でも揃っていて日本と変わらない。ここは近代なのだ。どう考えてもこの国は中世と近代が同居している。それも同じ土地で。
ディナーとショーを見るために、皆少しおしゃれをして21時ころ出かける。ファンタジアショー。
なんとこれがフナ広場に次ぐ本日2回目のショック。ちっとも面白くない。だらだら面白くもない民族舞踏(こういえば聞こえは良いが手を振って、楽器を鳴らしているだけ)を延々と繰り広げ、騎馬ショーも始まるまでこれまた延々と待たされて、ショーは5〜10分で終了。はっきりいって騙しだ。
確かに騎馬ショーは見ものだったが余りにも短い。そしてもったいぶって待たされてだ。
キューバの「キャバレー・トロピカーナ」で度肝を抜かれた記憶があるので、期待していったのが悪かったが、話にならない。亜子さんは知っていたけど、行く前にお客さんに言うのは失礼と決して言わなかったのだ。ガイド氏に聞くと、モロッコではこれが限界とのことで皆納得。
ホテルに戻ると夜中12時を過ぎていた。(M.IWABUCHI)