初めてのドイツその6

KokusaiTourist2006-11-12

6日目10月7日
昨日の雨のせいか今朝は少し冷え込んだが空気が澄み渡り一段とドイツの空は青く高く広がっていた。B&Bでの朝食は、少し期待ハズレ。おばさん家で食べる朝食の方が美味しかったせいかな?知子おばさん曰く、他のB&Bの朝食はボリュームがあると。
 今回、フュッセンまで車での移動になったので、是非寄ってみたいと思っていた世界遺産のヴィース教会に向かった。その道中、収穫を祝う村祭りが各地で催され、バイエルンの民族衣装を着飾って祭りへ出かける老若男女やリボンや花で綺麗に飾られた馬を見かけた。祭り見物をする時間が無かったがそんな光景を見て参加した気分に…。
 フュッセンから車で約45分、広い畑の中にポッンとヴィース教会が建っている。日曜ミサが行われていたため入場に躊躇してしまったが静かに扉を開けて中に入った。外観は簡素だが内装は「ヨーロッパで最も美しい教会」と言われるだけありロココ様式の装飾は圧巻。その素晴らしい教会の中に日が射し込み、厳粛なミサの中、パイプオルガンの調べに合わせ天使の声かと思う清らかな賛美歌が流れこの世のものとは思えない素晴らしい時間を過ごすことが出来たのはとてもラッキーだった。ミサのため教会の内部を撮影することは出来なかったが、あの光景は今でも眼に焼きついている。
 教会を後にして一路ミュンヘンへ。途中、道を間違えたりしたため予定時刻よりも遅くなってしまったが、ようやく車を止めてミュンヘンの中心街へ。日曜のためお店は飲食店以外殆ど閉まっていてショッピングは出来ない。しかし、ドイツで流行しているものをウインドウ越しに飾られた商品を見ることで楽しむことは出来る。ドイツ最大の仕掛け時計で有名な新市庁舎前は、観光客もたくさん訪れていて記念撮影をする人々でいっぱい。時間に間に合わなかったため実際に仕掛け時計が動いている姿は見られなかったが。
 昼食のためにミュンヘン老舗ビアーレストラン“ニュールンベルガー・ブラートブルスト・グレックル”でビールと焼ソーセージを食べた。ドイツ史の有名な人々が集ったという店は、昔のビアーホールを髣髴とさせ、薪の直火で焼かれた小振りのソーセージは、スパイスが効きとってもジューシー。ビールも泡が決め細やかなうえホップが効きとても飲みやすく訪独で一番美味しかったビールです。是非、もう一度訪れたいお店です。おじさん夫婦がミュンヘンへ訪れる時には必ず来るというのは納得。
 食後、自由行動に。私はフラウエン教会・ホーフブロイハウスを覗きドイツ晴れの中散策をし、友達は、雑誌で見つけたケーキ屋を捜し求めおいしいドイツ菓子を食べたことを喜んで聞かせてくれた。
 ミュンヘンから家への帰路、アウトバーンからの景色を見ていると、気球やグライダーがいろんなところで飛んでいた。空からの眺めはさぞかし気持ち良いことだろう。
 帰宅してすぐ、明日ドイツを朝早く発つため荷造りを早々に済ませた。シュテレー家での最後の夕食は、禁酒中のおじさんも一緒にワインで乾杯し、旅の思い出を片言の英語でおしゃべりしながら楽しい時間はアッと言う間に過ぎてしまった。あー、もう明日はドイツを離れるのかと思うと寂しくなってしまった。(A.TANIOKA)