2月1日から10日まで添乗でペルーに行ってきました。

KokusaiTourist2008-02-18

数回に分けて報告します。(M.IWABUCHI)

第1回 プロローグ 憲法9条とペルー大使館襲撃事件


ペルー・リマのガイドは「サヤカさん」

 1996年12月17日、ペルーの首都リマの日本大使館襲撃事件が起こった。
サヤカさんはそこにいた(個人情報ではペルー国立バレエ団の唯一の日本人団員としてそこで踊られていた)。パーティでは同じテーブルにペルー最高裁判所長官と、まだその頃はあまり上手でないスペイン語で一生懸命会話した。長官が「日本では憲法9条を子供達にどのように教えているか?」という会話だった。


 襲撃事件が起こり、サヤカさん達女性や、老人は3時間後に釈放された。長官も年齢的に対象になったが、自分の身分を明かして、立ち去るわけにはいかないと人質になる。テロリスト達は、ペルーの格差社会の底辺で教育も受けられない、食べる事にも欠く生活をしている10代〜の若者。目はキラキラと輝いていたそうです。


 最終的に、1997年4月22日、掘った地下壕から兵士が突撃し71名の人質救出。犠牲者は人質1名、兵士2名、テロリスト全員の22名であった。その人質犠牲者は最高裁判所長官だった。その遺体の側に14歳のテロリストの女性が倒れていた。彼女のポケットの中にスペイン語で書かれた憲法9条の紙切れがあった


 人質の中の日本人に、テロリスト達は、日本は格差の無い国という憧れを持っていて、色々日本のことを聞いたり、またスペイン語を人質から教えてもらったりしていた。彼らは話せても書くことが出来ない。教育を受ける機会が奪われていたから。襲撃事件は、ペルー人にとって、大きな衝撃をもたらしたが、サヤカさんにとっても、何か自分がしなければならない使命を感じたと言う。


天皇誕生日。地球の裏側、リマの日本大使館で超豪華絢爛な宴が開催されているのはご存知だろうか?私達の血税を使って。