中国杭州視察団に参加して その3

2008年5月22〜25日 岩渕 充我子

ツアーの流れは、日本人観光客を誘致するのに、委員会が滞在型ツアーのための企画・実行していることを紹介できるよう、日中は市内、郊外へ。夜は西湖畔での鑑賞や散策といった具合で、大きな移動はないけど、盛りだくさんのツアー素材を見てきました。
中でも目新しいのは、社会資源を活用して観光誘導を試みようとしている点。
杭州老年大学視察をしました。
ダンス教室(創作ダンス・社交ダンス等)、音楽教室(オーケストラ)、パソコン教室とどの教室も活き活き楽しんでいるし、展示物は見事な作品ばかり。
1985年に設立され、ここの建物だけでも3,500人が学んでいるという。政府の応援があり、定年退職後を楽しみ、知識を吸収し、健康で、また覚えた知識を社会に還元するのが目的とか。
内容は大きく分けて
1.文化・歴史→ 古代歴史、古代文学、国語
2.技→ パソコン、写真撮影
3.芸→ 舞踊:民族舞踊・社交ダンス、ラテンダンス
   書:習字で草書、楷書等
    画:山水画、人物画   
4.健康→ 漢方医学教室、西洋医学教室
7,000平方メートルの建物に、90教室!このスケールの大きさ。
最高年齢は96歳で、生徒の中には親子や夫婦もいるとのこと。
定年退職年齢はおおむね男性60歳、女性55歳で、利用料は60元/月。申し込みは先着順で、基礎2年、専門2年、院生2年の6年制で(授業日数は聞き漏らしてしまった)、設立以降23年間でアメリカ・ドイツ・フィリピン・韓国・日本と色々な国と交流してきた。