ドイツで川柳 その2

原発ノー 決める市民と 国を見に”
―ドイツ環境視察ツアー 川柳―(小川嘉憲)

8月末から9月にかけてドイツ環境視察ツァーが実施され、小川嘉憲様より川柳集を届けて頂きました。
数回に分けて掲載させていただきます。

4.ビオトープの街、カールスルーエ
*トンネルの 上に雑草パークでき
*道が切る街を結んだ ビオパーク
*石詰めた防音壁も 虫の家
*三面を 石で固めた 川を変え
*トンボ舞い 魚すいすい 葦の川
*子らの声 聞いてつくった ビオパーク
*再生の 一撃は人 後自然
*ビオパーク はびこる草が 外来種
*人間も 地球の鎖 その一つ


5.黒い森からフライブルグ2泊
原発と 酸性雨から 森救う
*家々の 窓に赤白 花盛り
*森の路 山の牧場に 赤い屋根  
*ドイツでも 夫は散歩 妻朝寝
*トーマスは 運転じょうず 水も売る
*枕4つ ヤマタノオロチじゃ あるまいし
*高台の 夜景はさびし ネオンなし
*トーマスの ブス(バス)がブスブス 皆タクシー
*今日もまた塩辛肉に 音をあげる
*このトイレ 君はダーメン 僕ヘレン
*ばあさんが バーサバーサと 水求め
*ホウレンソウ 指して一言 ヤー!ポパイ


6.徹底したエコの町、フライブルク
*見上げれば どこでも見える 大聖堂
原発が なくて豊かな エコの町
*にぎわいの 広場は車 入れぬ街
*廃墟から 昔の街に 蘇る
*エコの街 線路は芝生 壁にフジ
*冷戦が 終わり兵舎は エコ団地
*イモリ井戸 団地の子らが 泥あそび
*駐車場 屋根に並んだ ソーラーパネル 
*都市の中 車を降りて トラム乗り
*ビルの街 道を越えたら 中世に
*大店舗 郊外にやり 街まもり
*買い物も 町では小物 家具は外
*自転車と 車とトラム 使い分け
*エコの町 未来をひらき 仕事増え