南アフリカ喜望峰その9

9月下旬南アフリカに添乗で行ってきました。9回目のレポートです。(大村圭子)

 サファリは夜明けからと夕方の2回、動物達が動く時間に合わせてします。自然相手だから何処にどんな動物がいて何と出会えるかは、レンジャー(サファリに出る時はドライバー)にもわかりません。私達の担当のレンジャーはだから楽しくってやめられないと夕食の時に話してました。確かに出発してからずっとわくわくして、動物が見つかると更にドキドキして3時間のサファリがあっという間に終了します。そして動物が見つかると、レンジャーはその動物の生態や様子を詳しく説明してくれます。
 夕方にオスライオンのグループに出会いました。このグループの構成は兄弟と腹違いの兄弟、いとこでした。何故そんな複雑な関係を知ってるのか質問すると動物の情報交換はレンジャーの間ではよく交されていて行動単位や家族単位なども詳しく知ってるとのことでした。そのうちの1頭の下の歯がボッキリと折れているのは、縄張り争いで他のオスライオンとの戦いで相手の頭をかぶりついた時に折れてしまったそうです。
 朝のヒョウ
がまた見れそうだと情報
が入り、移動しました。獲物を加えてましたが、レンジャーがもうすぐ向こうの木に登るからと言うので木のそばに車を移動するやいなや獲物を狙ったハイエナがどこからともなく突然やってきてあっという間に木に登り、獲物も無事でした。その間、息をするのを忘れていたかのような一瞬の出来事で、見ていた私達もヒョウと同じくドキドキがなかなかおさまりませんでした。
 かばの水浴びもかなり豪快です。なにごとが起きたのかと思うほど、水面に突然現れてブッファーと大きな口を開け仲間と戯れています。あくびをすると奥歯まで見えてぎっしり並んだ歯が見事でした。他にもシマウマ、きりん、たくさんの種類の鹿や鳥、川辺りではじーっとまったく動かないワニが何匹もいました。


 私達のレンジャーはかなりの冒険好きで、4WDでここまで走るのかというほどの運転で、水の枯れた砂地をヒョウの雄を探して下る時は80度位ありそうな角度で前におもいっきりつんのめるような傾斜を一気に走ったり、枯れ木が矢のように立っているところをバキバキと音を立てながら突っ込んだり(その時はさすがに赤ちゃんの腕くらいありそうな枝がタイヤに刺さってパンク…その場でジャッキーで私達を乗せたまま車体を上げてタイヤ交換しましたが)こちらも大迫力でした。そういう場面では「すごい冒険だろう?」と嬉しそうな顔で話すのです。 あと数回続きます。ヨハネスブルグケープタウンです。お楽しみに…
(写真提供 ケープタウンの現地のガイドGrant van Zylさん National Geographic BEST Pictures for the Year)