ブラジルレポート6

 世界社会フォーラム イン ブラジルツアーを終えて

デモとスコール

デモは賑やかに青空の下、鳴子を鳴らしながらスタートしました。ところが、グレーの分厚い雲がモクモクと漂ってきてバケツをひっくり返したようにひどい豪雨、絵に描いたようなスコールがこの日に限って1時間以上も勢いが衰えることなく続き上から下までずぶ濡れ。でもこんなに楽しいデモは初めてです。夜はベレン名物の泥カニをいただき興奮冷めやらぬ一日が終わりました。
9条キャンペーンは大盛況
翌日は分科会。朝は木陰に陣取り全員で9条キャンペーンを始めるやいなや、またもやうちわが大人気です。バッチも鳴子も折り紙も挙句の果てはメンバー持参のアメまで持っていかれる程の人だかり。ビラにはポルトガル語と英語で9条の訳が書いてありじっくりと読み質問を浴びせてくる若者が多かったのが印象的でした。
その後3班に分かれてそれぞれのテーマの分科会参加。ベレンの町あげての世界社会フォーラムへのマスコミの視線は熱いものがありました。開会式翌日の新聞のトップはデモ行進、分科会ではテレビの取材もありメンバーが翌朝のニュースにも登場するほどでした。
アマゾンにおののく!

翌日からはアマゾンへ!アマゾンの入り口といわれるマナウスへ移動し、アマゾンに生息する生き物の博物館へ。あまりにものグロテスクで凶暴なものから巨大な魚類や、昆虫、節足動物などの展示におののき、翌日から行くアマゾンへ尻込みしたのは私だけではなかったかもしれません。その日は消化不良に食欲不振、夜のホテルのアマゾンショーもテンションを下げることこの上なし、何も考えずに寝るしかないという1日を終えました。
アマゾンは雄大な流れで途中、泥水で黄土色の水と鉄分を多く含んだネグロの黒い水が合流するポイントがあり自然の成せる技に感嘆しながら上流を目指しました。川の水が澄んでないので生息する多種多様な動物たちが見えないのが正気でいられる唯一の救いです。映画にあったアナコンダや人間の子供を丸呑みする大ナマズが本当にこの河の下にいると聞いてますます今夜は安眠できないぞと思い知らされました。
ラニア釣りと過酷なトレッキング
ロッジに荷物を置き、午後からはピラニア釣りを楽しみました。釣り上げた大物は夕食に刺身として出され、あっという間に完売、意外と美味しいことにびっくり。夕食後はワニを探しに真っ暗な河にボートで繰り出しました。夜は窓の外から色んな生き物の鳴き声が響き、本当に眠れない怖い夜でしたが突然の雷雨の聞きなれた音に鳴き声がかき消され安らかな眠りにつくことができました。


あいにくの雷雨で日の出鑑賞は中止となりましたが、雨上がりの朝、ロッジからの雄大な景観の中にメンバーの姿がありました。この日の朝はジャングルトレッキング、ロッジの裏山のジャングルで植物や生き物の説明を受けながら予定の2時間を遥かにオーバーすること3時間!赤いヘビやらタランチュラやらコウモリ、巨大なアリの大群など強烈で過酷なトレッキングでした。(K.OHMURA)