“労協国ツー宣言”Ⅲ
☆2009年4月1日 国際ツーリストビューローは進化します!
   労働者協同組合への移行を旅行業界で初の宣言!


     いま何故? ㈱から労協へ…!
 
これまで私たちの歩んできた道のりを検証する中での必然的ともいえるこの移行についてお考えいただき、ご一緒新しい組織と事業に参画していただきたく、“私たちの50年の歴史と議論”を数回に分けてブログで紹介します。


50周年記念誌『Pride』より
Ⅳ.大震災被災からの再生、苦難の時期 
1995年〜2003年(「規制緩和」「IT化」旅行社離れの時代)
経営悪化の状態で受けた未曾有の大震災被災は、企業再生、戦略明確化の転機となったが、実行力、組織経営力の不十分さは時代の急速な変化に及ばず、深刻な苦難が常態化。
…中略…
※共同の追求
 企業維持、社会的役割の発揮、業界改革の立場から、同業者との共同を重視し、地域の中小業者の総結集を目指す兵旅協に積極的に参加した。また、理念の近い同業者の共同として「中小旅行4社懇談会」にもかかわり、平和問題などで業界の声を発信した。
…中略…
※「個々戦略」 
 京都連絡所開設、京阪営業所の本社への統合を機に、通信環境の激変のもとでの事務所機能と営業の勤務体制を見直した。担当者個々の「営業戦略」にもとづき顧客訪問、提案活動に最大限の時間確保が可能となる体制への切り替えを始めた。
※首都圏進出
首都圏営業での共同の拠点づくりは、「大きな共同」を目指しながら2001年に3社共同からスタート。しかし、諸事情で余儀なくされた単独での営業所維持は、一定の営業の実績があるもとで、さらに安定した地力をつけ、理念、戦略にもとづく本来の東京営業所の役割を発揮するために必要な選択であった。
…後略…



Ⅴ.持続可能な経営体めざす改革スタート
2004年〜現在 (「市場原理」「格差社会」と業界再編の時代)
環境、情勢の激変のもとで、「個」の尊重、自立、自由、連帯、責任をキーワードとした持続可能な経営体に向けて改革を進めている。
※運営の改革
 役職者制度を廃止し、全員がいずれかに属す「営業情報」、「企画開発」、「仕入情報」、「事務所管理」の委員会の討議と決定を軸に、月例の全社会議にリンクさせて全社が動く態勢に切り替え今日に至っている。
…中略…
※オンライン
 見積、精算、経理、情報管理などを一元管理する基幹業務システムを本社で採用していたが、東京営業所とオンラインで結び、さらに自宅での利用も可能にした。これらのIT化の進展によって、業務の合理化、時間の節約に加え、アナログとの適切な融合、『個』の自立への支援を目指している。
…中略…
※平和大戦略
 「旅は平和でなきゃ…!」そして「旅は平和へのパスポート」、この二つのスタンスで、平和大戦略と名付けた取り組みを具体化。駅ホームに面した窓枠に「9条アピール」宣伝、海外渡航客に「9条パスポート」を配布、「旅と平和のカレンダー」頒布など…

※持続可能な経営体とは…
 50年の歴史をひもとき、存続の法則性を探求しています。そして、今の時代にさらに持続可能にする保証は何かを議論しています。
当面の余儀なくされる「競争」に勝ち残るための差別化の力は何か…、自立・自由・連帯・責任をキーワードにする集団がもっとも力を発揮できる組織形態は何か…と。