新型インフルエンザの感染者が神戸、大阪で相次ぐ

報道によりますと大変な事態が進行しています。早速、明日出発のグループの海外旅行がキャンセルになりました。また、同業者からは修学旅行がキャンセルになったとの話も聞きました。
 実際の新型インフルエンザウィルスの医学的な「危険性の度合い」は私たちにはわかりにくいですが、今後採られるであろう行政的対応は私たち神戸、大阪、阪神間の生活者、事業者にどんな影響を引き起こすか想像がつかないほど大変なことは確かでしょう。今後の展開次第では、兵庫では震災に続く大打撃になる恐れもあります。
 京都からの神戸への修学旅行、遠足が中止になることも伝えられています。恐れるのは、地域の人たちが、休校、休業、外出自粛勧奨などの行政措置で旅行はおろか街から人影が消えてしまうこと、さらには旅行しようと思っても、他府県の受け入れ側が神戸、大阪の客は拒否することに成り兼ねないことです。そして、他地域から誰も神戸、大阪へやってこなくなることです。
 問題が問題だけに、行政が的確な情報を迅速に出し、私たちも十分な警戒感を持ち慎重で冷静な対応しなければなりません。しかし、ただ外出や集会・イベント、旅行などは自粛をとの行政措置を出すだけでなく、そのことによって間違いなく生じるであろう生活、営業、経営上の様々な“負”の問題について必要で十分な対策も合わせて打ち出すことを国・県・市など行政当局には強く望みたい。
 昨年から続く経済危機のもと、雇用を始め生活と営業の厳しさは深刻さを増すばかりの今、「補正予算」で取りざたされている「巨額」の予算は、文字通り国民のいのちと健康、くらしと営業を守るためにこそ投下されるべきです。
(T.MATSUOKA)