非常事態に悪のり!か、朝日新聞とJTB西日本

見出しの大幅修正!記事の一部削除?挿入?
深夜の編集に何があったの…?

 新型インフルエンザに対して、マスメディアの過熱報道が問われ、私たちの冷静で科学的な対応が求められている時に…
 5月20日水曜日、朝日新聞社会面。ご覧になった方も多かったでしょう。旅行業のJTB西日本が修学旅行のキャンセル料は取りませんと教育委員会に伝えた。その下には有馬温泉でキャンセルが7500人に上ったとの記事。見出しは、それぞれ白抜きの字で、JTB西日本の方は“キャンセル任せて”有馬の方は“キャンセル困った”と。小見出しは同じく“JTB、修学旅行分負担”有馬温泉、7500人分”となっていました。この記事を私は西宮の自宅でみました。
 ところが、同じ西宮の別の地域で配達されていた同紙の同じ記事をたまたま翌日目にしてビックリ!見出しの表現、体裁が大きく替わり、小見出しも修正?され、さらにJTBの方の記事は4行も少なく一部カットされていたのです。
 朝日新聞(お客様窓口)に一般論として尋ねました。朝刊でも1版から最終14版まであり、朝刊紙面編集、印刷の限られた時間の中でも、時間の推移とともに記事の変化はありますと…。なるほど、14版もあるとは…!
 しかし、「変化」の中味はこうです。まず見出し。翌日みた「別の版?」には、JTBと有馬の記事全体に架かる見出しとして、やはり白抜きではありましたが、“苦渋のキャンセル”となっているのです。J社の記事部分の小見出しの社名「JTB…」が「JTB西…」に、有馬の部分は有馬温泉、今月もう7500人”小見出しで、“キャンセル困った”の見出しはなくなっているのです。さらに、J社の記事から4行カットされていたのは、次の部分です。“近畿日本ツーリストは「臨時休校が原因であれば、延期を条件に取らないことも検討する」、日本旅行は「キャンセル例が出た時点で検討する」としている。” いったい何があったのでしょう…?14版も重ねるのだから、さもありなん!?
 いやいや、JTBに張り合う近畿ツーリスト、日本旅行、日本を代表する旅行会社の社名が出たり、消えたり…2社にとってはただごとではないでしょう。JTBなのか、JTB西なのか、これは単純?な誤植!?しかし見出しのあまりの変わりよう…!これは、せっかくの署名入りなのに厳しいデスク?にでも変えられたのか?“キャンセル任せて”“キャンセル困った”の状況的に品のない見出し2本から“苦渋の選択”の1本に…。
 しかし、どちらの記事が先でどちらが後の版かはわかりません。2社の社名が載ってるのが先か、後かもわかりません。2社にとってこの記事がJTBだけの社名だけがいいのか、2社も載った方がいいのか…。これもわかりません。読者がみてJTBに拍手を贈りたくなる記事であれば…どうなんでしょう?
 ただ、2社が恐らく真夜中の編集に直接関わることは常識的にみて不可能です。しかし、朝日新聞社の内外のどこかから何かの力が働いた結果でしょう。どちらが先に印刷、配送された版でしょう…みなさんはどう思われますか? 何故こんな違いが出たかとお思いですか?大新聞にしてはえらいお粗末なことやな…で済む問題ではないように思います。
 こういう“怪”が起きるのは、実は記事の中味そのもの、特にJTBに関する記事に問題があったと言わざるをえないのです
 記事はこうです。
インフルエンザの休校措置のため大阪、兵庫でJTB西日本が契約する修学旅行100校がキャンセルになった。
宿泊施設などに払うキャンセル料など同社の負担額は数億円になる。
しかし同社は学校、父母からは取らないと決め各教育委員会に伝えた。
理由は「悲しんでいる子の親からは道義的に取れない」(同社広報室)。
この記事にどういう思いをもたれますか?この記事にふさわしい見出しは何なんでしょう…?
私の思いは次にお話させていただきます。
(T.MATSUOKA )