「後期高齢者医療制度」きちつと即廃止に

(28日付けしんぶん赤旗より)
 日本共産党小池晃参院議員は26日放映のテレビ朝日系「TVタックル」に出演し、厚生労働行政をめぐって民主、自民両党議員と議論しました。
 小池氏は、新政権で、後期高齢者医療制度廃止、生活保護母子加算復活、障害者自立支援法の問題でも「選挙でも訴えたわけだから、民主党政権になれば、すぐに廃止になるとみんな期待していたのに先送りという雰囲気になっている」と指摘しました。
 後期高齢者医療制度の廃止は4年後の2012年末とされていることについて、司会の阿川佐和子さんが、後期高齢者はそんなに待てないという趣旨の発言をしたのを受け、小池氏は「私たちは、野党時代にはすぐに廃止するという法案を民主党とはいっしょに出したのだから、きちっとやってもらわないといけない」と強調しました。
 前政権が決めた社会保険庁の「日本年金機構」への移行が話題になり、小池氏は社会保険庁以上に無責任な体制になるのではないかと、野党時代は民主党もいっていたし、私たちも主張してきた」と発言。天下りの温床にもなりかねず、国会の関与も弱まる可能性があることをあげ「民主党は選挙中も『凍結する』といっていたのに、1月からスタートさせるという。定員も2、3千人減り、いまの年金記録問題(の照合作業)も仕事がガタッとスピードダウンする恐れがある」と問題点を指摘しました。
 民主党の梅村聡参院議員が「私たちが決めた人が理事長になる」と弁解したのに対して、小池氏は「自民党政権の時にすでに(日本経団連元専務理事の紀陸孝氏が)理事長に決まっている」とぴしゃり。
 自民党大村秀章衆院議員が「民主党は公約違反だ」と批判すると、小池氏は「こんなおかしな組織をつくったのは自民党だ。批判する資格はない」とたしなめました。
 ビートたけしさんが「野党になった自民党がいかに危機かだ」とのべるなど、今後の自民党のスタンスがあやふやなことに批判が集中自民党の大村議員が小池氏の肩を抱いて「(これからは)共産党といっしょにがんばります」といいましたが、小池氏が「立場が違う」とのべて、大爆笑になる場面もありました。