内蒙で植林と牧業

兵庫県自治体問題研究所からのメールを転載します。
北野正一先生(兵庫県立大学教授・当研究所常任理事)からの情報です。

 この春に内蒙で植林と牧業を関連付けた事業のために、牧民に資金を貸付けます。期間1年、金利5%、北野の個人保障付きです。添付の資料は、去年10月に1千万円ほど貸付け、これは子牛貸付とし、その状態を調査した結果の報告です。 2010年2月26日
一).2010年1月23日〜2月7日、現地事業を検査してきました。
2009年、内モンゴルは記録的な干ばつになりました。この冬には、逆にいつもよりずっと雪が多く、すでに4回も降りました。こちらでは雪は解けて土に水分として蓄えられるので、「瑞雪兆丰年」といいます。今年は、いい年になりそうです(下の図)。GBAのホームページもご覧くださいhttp://www.hnpo.comsapo.net/weblog/myblog/495

 2009年10月末、皆さんにGBAが子牛の貸付用に借り入れ、これを牧戸に貸し付けました。だが実際に子牛を買ったのは1/4の牧戸でした。今年は干ばつのために冬を越す飼料が高騰し、牛を手放す牧戸が多かったため、牛の値段が下がりました。そこで、残りの3/4の牧戸は予定していた牛を売却せず、値上がりの見込める半年や1年先に繰り延べるために使っています。実際、2009年夏には牛肉1kgあたり30元だったが、既に今は34元、13%も値上がりした。売りが多い時を避けて、売りが少なくなる時に売る訳です。これができるのは、皆さんからの貸付による資金が有るからです。この事情をご了解願います。

二)、2010年3月から、次を予定しています
1、現地訪問:3月22日 〜3月26日  目的: 
①チャイダムとウナガ集落の地形、砂漠化、地下水等を調べる
GBAが貸付けた牧戸の経営状況を見て、今後の方向を議論・検討する
③山田先生が気功医療を提供する。   下図;この冬、半年でこんなに大きく育つ!



植えた本数 生育率 生育本数
2008年4月 3000本 95% 2850本
2009年4月 29000本 83% 25570本
合計 32000本 89% 28420本
2、植林へ貸付:2009年4月に植林の貸付金の1/3と利息計48000元が4月7日に返却される。この4月には最低10戸に貸付けたい。それには100万円が必要です。
3、牛へ貸付:去年11月の貸付と同様に、この4月に1年間、100万円を貸付けたい。
4、実験地作り:GBAは実験地を24ha持っています(下図A集落の緑部)。砂漠化防止に有効な植物を実験する。牛の飼料を発酵させる日本のサイレージ技術を実験する。そのために100万円必要です。なお、以上はすべて、期間1年、金利5%での貸付です。


三)、お願い:2008年からのGBAの事業は順調に進んでおり、今年11月1日に借入金を返済できると確信しています。借入・貸付・返済が実績となると、この事業に信用ができます。すると借入し易くなり、事業と緑化を拡大できます。ですから、この春の計画が正念場です。皆様のご協力をお願いします。GBA事務局長、内モンゴル・ウリジスルン。