普天間の日米合意に思う

鳩山首相の記者会見
 曰く、「沖縄県内と県外を含め、40数か所の場所について、移設の可能性を探りました。 しかし、大きな問題は、海兵隊の一体運用の必要性でございました。沖縄の海兵隊は、一体となって活動します。この全体を一括りにして本土に移すという選択肢は、現実にはありえませんでした。」
候補地とされた地域から断られたからでなく、沖縄以外ではアメリカが納得しないからということ! そんなことなら、何百カ所を候補地にしたとて同じこと!努力したと言いたいのだろうけど、結論は初めから決まってたと言ってるに等しい、語るに落ちるということ。
米国との間では、…(中略)…今回の合意に関し、…(中略) …日米同盟を深化させることで一致をし、…(中略)…今後とも沖縄の負担軽減に…(中略)…日米双方で更に努力することとなりました。残念ながら、現時点において、もっとも大切な沖縄県民の皆様方の御理解を得られるには至っていないと思っております。また連立のパートナーであり、社民党党首であります福島大臣にも残念ながらご理解をいただけませんでした。結果として、福島大臣を罷免せざるを得ない事態に立ち至りました。」
辺野古への移転というならアメリカは反対しないのは当然…!沖縄では、知事も市長も県民も絶対反対!すなわち地元の理解は全然得られていないのに、アメリカだけが合意できる案を提示して、一体どこの国の首相か?!
参議院対策、選挙での社民党の票欲しさのために連立を組んで、大方の予測通り、罷免、「連立崩壊」の事態に至ってなお、「ご一緒にやっていきたい…」。言葉だけなら何を言ってもいいかの如き発言、欺瞞に満ちた「言葉遊び」はやめろと言いたい。
一方、社民党、福島大臣の言動、県民の立場でがんばってると言いたいのだろうけど、その果たしてる客観的役割は闘っている県民、国民の足を引っ張ってるだけ。辺野古にこれまで、杭1本打たせず、10万人もの県民集会を成功させ、全国民的なたたかいに発展したのは、社民党が閣内にいるからでなく、基地の存在と相容れない沖縄県民の生活をかけたたたかい、鳩山政権の右往左往、迷走、公約違反、裏切りとも言われる対応が県民、国民の怒りに火を注いだからでしょう。ピエロのような存在の社民党も共同責任を免れない。最近の言動は、アメリカの無法を免罪し、基地問題の本質をそらす役割を演じてるとしか言いようがない。