パリー視察参加感想文

 11月5日から10日間の日程で大阪社会保障推進協議会企画によるフランス視察ツァーが実施されました。参加者の足立章さんから“感想文”が寄せられましたのでご紹介します。
大阪社保協パリー視察参加感想文 2001年8月の大阪社保協「再建10周年」記念企画「デンマークスウェーデン視察」についで今回の大阪社保協再建20周年記念「フランス視察」は、前回から10年近くすぎ私にとっては感慨深いものがあった。前期高齢者から後期高齢者と年齢と慢性病持ちとなった変化があった。参加がやっとで迷惑をかけないことを心がけた。
 人口6200万人の国へ世界から8000万人が訪れるフランスは、歴史と魅力あふれた国であった。特にパリーは高さ制限によって整然とした街並みを、地震と戦争の被害を受けていない数百年の歴史ある美しい町であった。歴史的建造物だけでなく町の中心部にある国立病院群と国立大学と高校住宅がいっそう暮らしの豊かさを支えている。そのほか街角で目立ったのは薬局とカフェの多さ。フランスは農業国としても食料自給率200%近くもあり、日本との違いを痛感した。
 そして、そこに住むフランス人の生活は週35時間制労働と特殊出生率2.0を上回る豊かな子育て支援制度、失業しても不幸にならない最低保証制度のある暮らし。その暮らしを支えているのは闘いと連帯の運動、新自由主義グローバリズムの影響はフランスも押し寄せている。2012年の大統領選挙がフランスの明日を担う。今度の視察でいくつかの施設を訪問して多くを学んだ。じっくりと考えて今後の闘いに生かしたい。(足立 章)