9条を世界に!

セネガルのWSF(世界社会フォーラム)で
MMMMWSFおおさかのグループが奮闘!その3

国際ツーリストビューローの添乗員大村圭子からのレポート


その1http://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20110225
その2http://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20110227

 映画のタイトルで有名なカサブランカへ降り立った。もちろん見渡す限り映画を彷彿させる景色は拡がってはいない、バスに乗り込み港町「タンジェ」
に向かうこと5時間半、町はイメージしていたよりもアラブっぽく白壁に緑の窓枠で所々に14世紀頃の様式の残る建物があり、タイルが施され賑やかな町並みである。海岸から東側は風力発電がよく見える。またスペインのジブラルタルへ船が向かい、霞んではいたが向こう岸にジブラルタルが見えていてこんなにも近いのかと驚いた。
夕暮れの海岸を後にして世界遺産の町テトゥアンへ向かった。
テトゥアンはすぐ目の前に岩山が迫り朝の空気はかなり冷たい。その中世界遺産の旧市街の散策から一日が始まった、時間が止まったような迷路状態の街をクネクネ練り歩きそこで暮らす人達の普段の暮らしをかいま見ながらの楽しい散策だった。
その後もう一つの世界遺産の町シャウエンに向かう。高速道路はなく延々山道を走る。途中にはアーモンドの木に桃色の花が満開で春の景色が窓いっぱいに広がり、放牧されている羊や山羊がのんびりと草を食んでいる。いくつもの集落を通り過ぎようやく到着したシャウエンの町はとても印象深い所だった。

元々はベルベル人が開拓したがその後ユダヤが入り、家の色は白と淡い青の2色でメルヘンチックな町並みである。山のかなり上に位置しているが、他の町と同じく迷路の中にいるみたいではぐれたら何日もさまよっていそうだ。パン屋さんとモスクは100件あたりに対して1件は必ず必要とモロッコでは定められていて、もちろんこの迷路の町の中にも両方発見した。
名残惜しいがバスに乗り込みラバトへ向かう。
都会というのは本当に渋滞をするものだと首都ラバトに近づくにつれ思い出す、今日の半日は山道をひたすら走り牧家的な景色の中、普段時間に追い込まれながら機械に囲まれた暮らしと本当に同じ時間が流れているのか、どんな人生を送っているのか、イスラム社会って今まで映画やTVではイスラム原理主義の過激な1面が大きくイメージ付けていたが、ずいぶん違って平和に暮らしているな等様々な事を考えていたが妙に現実に戻って渋滞にイライラする自分がいた…
 渋滞を抜けると大西洋をバックにしたシーフードレストランに到着した。昼夜
兼用の遅いランチを取りカサブランカまでの道のりは夕暮れの大西洋の海辺の景色を存分に堪能する。本当に雄大だ。映画「カサブランカ」に登場するリックス・カフェに繰り出す計画が浮上したが、さすが有名所2日先まで予約でいっぱいだった…ライトアップされたハッサン2世の塔とモスクを写真に納めホテルへ向かう。(続く)