平泉視察「保全が重要」 ユネスコ事務局長補

岩手日報より
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の前世界遺産センター長のフランチェスコ・バンダリン事務局長補(文化担当)は14日、平泉町を訪れ、世界遺産となった「平泉の文化遺産」の構成資産などを視察。「『平泉』が日本の歴史的、宗教的な中心地にあったことがよく分かった。歴史的にも価値が高い」と「平泉」を評価した
 バンダリン事務局長補は、文化庁の「外国人芸術家・文化財専門家招へい事業」で来日した。同日は中尊寺毛越寺柳之御所遺跡など5カ所を視察。中尊寺では山田俊和貫首と共に本堂や金色堂などを回り、建物や風景を写真に収める姿も見られた。
 バンダリン事務局長補は記者団の取材に対し、今後の保全について「精神的な意味の保全と遺跡としての保全の二つが大切。さらに多くの人が訪れる中で、価値をどこまで保持できるかが重要な問題だ」と助言した。


【写真=山田俊和貫首中尊寺を視察するフランチェスコ・バンダリン事務局長補(左)】