主要旅行会社、5月の海外旅行取扱額13%減−業務渡航系が堅調、訪日は6割減

web版業界紙トラベルビジョンより2011/7/16(土)
 観光庁が取りまとめた主要旅行会社59社の2011年5月の旅行取扱状況速報で、海外旅行取扱額は前年比13.1%減の1460億3498万7000円となった。東日本大震災が発生した3月から3ヶ月連続で2桁減となっている観光庁によると、震災の影響で日本路線の航空座席が一部減少したことが影響したという。また、海外募集型企画旅行の取扱額は15.3%減の451億4211万2000円で、取扱人数は20.8%減の24万9318人であった。
 海外旅行取扱額でプラス成長したのは10社で、業務渡航系とオンライン系がほとんどだった。最も伸び率が高かったのはi.JTBで34.6%増、次いで楽天トラベルが18.3%増ジェイティービービジネストラベルソリューションズが17.1%増、阪急阪神ビジネストラベルが16.0%増、JTB東海が10.2%増と2桁成長した。
 また、外国人旅行は訪日団体ツアーが再開されているものの60.4%減の23億93万5000円と減少した。募集型企画旅行でも取扱額が80.6%減の6982万8000円、取り扱い人数では77.0%減の3743人と前月に比べて改善したものの、引き続き大幅に前年を割りこんだ。また、旅行総取扱額は16.0%減の4183億5188万2000円で、国内旅行は西日本、九州向け商品が好調で回復傾向にあるものの16.7%減の2700億1596万円であった。