地球へ途中下車第11回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130302

今日は、ビエンチャンからアンコールワットへ。そして“旅の準備編”を一つ
2011年07月22日(金) 22時20分30秒
ラオス
ビエンチャン行きコールドバス】
(夫・記)

ルアバパンからビエンチャンへ移動する夜行バス(1人1600円)は「VIPバス」と書いてあった。
フェサイ〜ルアバパンの遭難しかけたバスの二の舞はないだろうと、懲りずにまたまた夜行バスを移動手段に選択。
出発前に前回と同じように水とお菓子が配られる…。ジンクスを信じない夫は通常のサービスと笑ったが、妻は「不吉な予感がする」と、これまた笑いながら話した。しかも前回より大きな水で、お菓子も上等…。
次にゴミ袋が2枚ずつ配られた。夫「?」妻「乗り物酔い対策?」ピピ島の船酔いの経験がものをいったか即断した。
バスは8:00定刻に出発、快適なバス旅行が始まった。
程なく睡眠時間、バス内が消灯されて車内は真っ黒に。
少し寒いので、座席のエアコンの噴出し口を閉めた。
11:00過ぎ、寒さで目が覚めた。寒さ対策は万全。長袖の上着にバスタオル。
しかし、足元からジンジン冷えてくる。
前の乗客を見てビックリ。皮製の上着を着てじっと寒さで震えている。
さらに寒くなり二人で身を寄せ合って寒さに耐えるが、我慢ができず、エアコンの噴出し口を閉めようと、風の吹いてくる方向に手を伸ばして気がついた。エアコンの噴出し口が壊れていて調整用の蓋が無い。
冷たい風がそこから猛烈に吹き出して、バス全体を冷やしているのだ。
周りを見るとみんな寒さ対策で厚着になっている。当然、各座席のエアコンの噴出し口は閉になっている。そうするとこのバスの寒さはここのエアコンの吹き出し口が原因か。
耐える。もう、寝るどころじゃない。風邪を引きそう。耐える。
午前1時、トイレ休憩。
バスが停まり、乗客は温かさを求めて車外へ。みなヌードルをすすっている。ここは日本の高速夜行バスドリーム号でいう三ケ日か?
耐えている間は寒さを防ぐ方向に考えがでなかったが、閃いた! エアコンの吹き出し口に蓋をしよう。ハンカチを突っ込めばよい。
やってみると大成功。冷たい風の吹き出しが止まり、やっと寝ることができた。
ところが今度は少しウトウトしかけるとバスは悪路でバタンバタン、ガクンガクン、腰が痛い。首がおかしい。急カーブで体が左右に振られる。寒さを耐えることに集中していたので忘れていたが、気分が悪くなりかけ、車酔いのゴミ袋が配られていたのを思い出したところで、ビエンチャンに到着した


2011年07月24日(日) 00時23分33秒
カンボジア

【アンコール遺跡群】
朝のアンコールワットです。
アンコールワット、アンコールトム、ベンメリア、
カンボジアのアンコール遺跡群は想像以上の素晴らしさでした!
ことばが出ませんでした…。

ただ、長い間、内戦などの悲劇が続いたカンボジアという国が今も抱える痛みを感じずにはいられませんでした…。
貴重な遺跡群も内戦の間は軍の基地となり、周囲には地雷を配置し、爆撃の標的になっていたこと。破壊されてきた爪痕がいまだに生々しく残されていました。


そしていま、類まれな世界遺産、世界共通の宝として、世界各国からひっきりなしに訪れる観光客が落とす莫大な外貨がこの国にどんな影響を与えているのか。新たな格差や貧困が進行している様子もうかがわれました。
シェムリアップ世界遺産のまちに共通の表情をもっています。観光客はリエルに両替することなく、ドルを使います。トクトクが1ドル、缶ジュースも1ドル。日本や欧米諸国からは安い値段でも、タイやベトナムなどの周辺諸国の物価と比較すると倍以上。おそらく外国人観光客向けの経済と地元の庶民の生活経済が完全に二重構造になっているのでしょうか。
遺跡の周辺では、おそらく地雷の犠牲になったのか、足のないお母さんが子どもを抱えて物乞いをしていたり、裸足の子どもたちがさかんに土産物を売っている姿が印象的です。


いろいろなことを考えさせられたカンボジア
でも間違いなく、アンコール遺跡は人類共通の宝!
それだけはいえると思います。

アンコールワットで瞑想してみました

仏様とキスしてみました!

遺跡を破壊するのは自然の力も…

アンコールトムのバイヨン
たくさんの仏様に見守れれて、これからも旅を続けます!









2011年07月24日(日) 10時33分21秒
カンボジア

【世界的観光地とは】
参道の入り口に立ち、アンコールワットを見た夫は、カメラを構え、思わず「うっ」。全体像を入れるとアンコールワットが小さくなりすぎて写真としておもしろくない…。

日本の鎌倉時代頃、この地にこの広大な寺院を建造した大国があった。
…12世紀の旅人にタイムスリップすると、象の背中の籠に悠然と座っている王。その象が参道をゆっくり進んでいく。


(道の右側はフランス植民地時代に修復、左側がそのまま)
その先には堀に囲まれた石造りの搭が見える。
歩くと堀を渡るのに3分、西門まで4分、その先に石造りの門があり、その奥に見上げるような搭がある。誰もがこの前にたたずむとこの国の巨大な権力に畏怖の念を抱くだろうと思う。


アンコールトムのバイヨン
現実にもどると、アンコールワットは世界の宝、観光地。夕日を見るために高台へ山道を登る集まってきた観光者。まるで、伏見稲荷の初詣風景だ。

ホテルにあったテレビは約60ch、スイッチを入れると、世界各国の言語の放送が流れている。もちろん日本語の放送もある。
オールドマーケットは観光客の食堂。だいたいどこの店でも提供されている食事メニューはバーベーキュー。
カンボジアの代表的な食べ物を求めて歩く。売り子によるとカンボジアの創作料理(最近の流行食?)が代表的な食べ物らしい。


ジンギスカンの鉄板の周りに深い溝があり、その溝で寄せ鍋、中央で焼肉。美味しかったけれど特徴がなく記憶に残らない味だ。そう、ここは世界中の人が集まる観光地、世界の国々の人が納得できる世界標準の味なのだ。





2011年06月06日(月) 15時50分34秒
旅の準備編
【1年間、住民票どうする?】

今日、区役所に行き、住民課、国民健康保険国民年金、と三つの窓口を渡り歩いて説明を聞きました。

最終的には1年間、住民票をどうするか? ということなのですが…
これまでの夫と妻の海外旅行は長くてもせいぜい10日まででした。保険はクレジットカード付帯の保険で対応していました。幸いにもこれまで実際に保険のお世話になったことはありませんが。
ところがあまり意識したことがなかったのですが、クレジットカードに付いている保険って期間が3カ月までなのですね。

自動付帯(持っているだけで保険が発生するカード)と、利用付帯(日本出国のとき、および海外で時刻表に基づいて運行されているなどの交通機関の支払いをカードで決済するとその時点から3カ月保険効力が発生する)の2枚を組み合わせて、半年まではカバーするという方法もあるにはあるようですが、どっちにしてもそのあとがありません。

しかも統計によると海外で実際に病気になったりして、医療機関にかかる必要が出てくるのは圧倒的に日本を出てからちょうど半年を過ぎた頃だということです。

民間の海外旅行傷害保険は、旅の途中からや、海外からの申込はできず、日本出国時点から帰国まで、というかたちで申し込む必要があります。

いっぽう「国民健康保険は、海外でも使えますよ」、てことで宣伝していますが、国外でいったん全額自費で立て替えて、帰国してからの申請による償還払い(治療目的の渡航、1年以上の滞在を除く)で、医療機関の証明を受けた診療内容明細及び領収書が必要で、戻ってくるのは、同じ治療を日本国内で受けたと仮定した場合の医療費の7割か、領収明細額の7割か、どちらかの金額の低いほう…
…( ̄_ ̄ i)

つまり、
日本より医療費の安い国で医療機関にかかった場合は、日本にいるときと同程度の負担で済むけど(それでもいったんは海外で全額自費で払う必要があって、かつ診療内容明細を証明する証明書と領収書をくれ、ということが説明できる語学力が必要ですね)、アメリカのように医療費の高い国だと自己負担分を考えると医療にはかかれない…ということになります。

…ということは、結論的には、1年の海外旅行にはやはり1年間の民間の海外旅行傷害保険への加入が必要、ということと思います。

で、じゃあ次に検討するべき課題は、その間、日本の国保をやめられないのか? というハナシです…。
(調べてみると海外旅行傷害保険をそこそこな内容で一年間2人で加入した場合の金額は、2人の一年間の国民健康保険料とだいたい同額ぐらいです。
これって国保が高い?…ってことか?)
…そこでようやく表題の住民票の話になるのですが(前説長っ)、妻が聞きに行った区役所の説明によると、そもそも住民票は短期間であってもその住所に住まなくなった場合は、原則論としては抜いてください、ということです(実際の運用は任意)。

住民票を抜くと(その年の1月1日に住民票がないと)、
 府・市民税の納入義務がなくなる。
 国民健康保険は義務ではなくなりその間、脱会できる。
 国民年金は任意加入。

これだけだと、住民票は抜く方向で検討だ!
と思ったのですが…
ただ、国民年金基金が、住民票がなくなると自動的に辞めないといけなくなるそうです。そして一年後に住民票を戻して再度かけ直すときは一からのスタートになり、掛け金が高くなるそうなのです…

夫は今年から年金受給者なので関係ないのですが、妻はフリーランサーだったので、将来に備えて国年だけでなく、基金も掛けていたのです…。

どっちが有利か計算してみますが
一山越えるとまた一山…

なかなか何事もすんなりいかないものです…