[3/11]嵐山ラジオウォーク (http://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130218)

 京都・嵐山の亀山公園内に建つ角倉了以像。その視線の先は渡月橋です。
その渡月橋は、京都のみならず、日本の観光スポット・嵐山の象徴です。
観光客はその渡月橋を歩きながら、カメラは保津川上流の景観、となります。
そのズームの右側に必ず白い物体が入ります。何でしょう?○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○上写真中央は当国際ツーリストビューロー富田理事長
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上流100mのその物体が小水力発電機です。[発電量は5.5キロワットと言いますから、二世帯分の発電で、渡月橋の夜間照明灯として、地域の交通安全に役立っています。そして、その発電機が簡単に取り付けられたのは、そこが1.7mの堰=落差になっていたからです。
左写真横断幕右手は国際ツーリストビューロー永井監事

 その堰こそ、400年前保津川を開削した角倉了以功績だったのです。
400年前の開削が、今こうして観光スポットでの自然再生エネルギーとして使われている。…歴史的奇縁です。
 そんな歴史的事実を、その現場を歩きながら、関係者を聞きつつ、そして日本初のNPOFM局・京都ラジオカフェの生中継番組として、3/11 10;30〜11:45放送しました。
当日は、放送スタート時70名くらいが、途中観光客も加わるウォークとなりました。
 番組は、保津川開削で殉職した人々の碑を祭る大悲閣・千光寺の住職、400年経て唯一残っている事業・保津川下りの役員さん、小水力発電機を管理する嵐山保勝会の役員さんの話と参加者の声などが、川のせせらぎに交じってその臨場感を伝えました。

放送終了直前の福島・会津出身の女性へのインタビュー。「長く京都に住んでますが、角倉了以と嵐山の関係を初めて知り勉強になりました。やっぱり原発は『ならぬものはならぬ』です」で、大きな拍手が起こりました。