7000人が脱原発集会 福島 全基廃炉など宣言採択

地元紙“福島民報”より
 「原発のない福島を!県民大集会」は23日、福島市のあづま総合体育館で開かれ、原発のない社会の実現を訴える集会宣言を採択した。
 県平和フォーラム、県生協連、県漁連などで組織する実行委員会の主催。昨年に続き2回目で、県内外から約7千人(主催者発表)が参加した。
 [:i
mage:w360:left]呼び掛け人を代表し清水修二福島大教授が「県内原発の全基廃炉は十分に達成可能であり、被害を受けた県民としては当然の要求だ。実現に向けて共に行動しよう」とあいさつした。ルポライター鎌田慧さんも連帯を呼び掛けた。
 今月、小高工高を卒業し、県内の大学に進学する南相馬市の高野桜さん(18)も壇上に上がった。避難の都合で家族が山形県と本県に分かれて暮らす状況を話し、「モニタリングポストがあったり、家族がばらばらだったりするのが当たり前になっているのはおかしい」と怒りをぶつけた。
 農業・漁業者、観光業者、母親らが被災の現状などを訴えた後、原発依存からの脱却、県内原発の全基廃炉などを国や東電に求める集会宣言を採択した。
 県民大集会に先立ち、伊達市の霊山太鼓、喜多方市の下柴彼岸獅子など郷土芸能が披露された。

記事転載以上
大手マスメディアは、このような原発被災地福島での「大集会」を大きくは伝えない。“3・11から2周年”の最近の報道では、小動物が原因だとされる電源喪失問題で東電のずさんで無責任な体質に触れたり、廃棄物処理の困難な見通しを重大視する論調、また世論調査などで政権の原発ゼロ見直しについて過半数が反対との結果を報じたりはしている。そこで必ず触れるのが、各地の反原発集会・デモの参加の減少傾向だと。これは各紙各局共通している。いくら頑張っても変わらない空しさか…とか、熱しやすく冷めやすい日本人の特性を上げたりで世論や行動を意図的に誘導しているようにみえる。