世界社会フォーラムinチュニジア その3



私達一行はチュニスに3泊をしてから、エジプトへ移動するスケジュールだった。
チュニス最終日はカルタゴ遺跡と青と白の街並みのシディ・ブ・サイドの見学を午前にしてから、夕方の便でカイロへ飛んだ。
カルタゴ遺跡はフィニキア人が2800年前に町を建設、海上貿易で栄えた時代を築くが、度重なるポエニ戦争でローマに敗北後、徹底的に町を破壊され廃墟となった。見た目はナポリポンペイ遺跡の様に廃墟そのもの、想像をたくましく見ないと人々の生活が目に浮かばない程だ。グリークローマ時代に復興があったようだが、アラブの侵入後は都が移り再び廃墟となったようだ。現在はチュニス郊外の高級住宅地となっていて、大統領官邸がローマ風呂(アントニヌスの共同浴場)から見上げれる所にあった。
カルタゴ博物館には生活用品を初め地中海貿易品、ローマ時代のモザイクなどが2階建てで展示されていた。共同浴場はローマ時代の社交の場となっていて、海が見える最高の場所に作られていた。日本の露天風呂の様な海を見下ろす風呂のほか、体を冷ます部屋、運動をする部屋など本当に広い敷地に当時の社交の場の位置づけの高さを思う。

チュニスのワインもビールも美味しく、食事も地中海に近いせいか日本人好みのシーフードがふんだんにあり最後の夜に食べたすずきや鯛のグリル、タコや海老のサラダなど舌鼓を打つディナーであった。