GWの過ごし方

WEB版業界紙トラベルビジョンより
GWの過ごし方、アジア旅行者は昨年より減少−フォートラベル
2013年4月11日(木)
フォートラベルが会員を対象に実施した2013年のゴールデンウィーク(GW)の過ごし方に関するアンケートによると、海外旅行の行き先はアジアが52.8%と最も多かったが、昨年よりも減少した。ヨーロッパは昨年より増加しており、結果として国別で人気が高かった上位3ヶ国はタイ、フランス、シンガポールであった。また旅行期間は平均7.7日、出国日のピークは4月27日、帰国日は5月6日となった。
 一方、国内旅行の行き先で人気が高かったのは北海道や沖縄で、フォートラベルは日系LCCの運航や新石垣空港オープンなどが影響していると分析。また、旅行期間の平均は3.6日となり、ピークは帰省を予定している人も含めて出発が5月3日、帰着日が5月6日となった。
 このほか、海外、国内ともに旅行を予定している人に手配状況を聞いたところ、「予約した」人は54.3%、「手続き・調整中」と答えた人は17.6%となり、合わせて71.9%の人がGWの旅行予約を始めていた。一方、「まだ予約を始めていない」人は、昨年より5.8ポイント増加。なかでも海外旅行を予定していて予約を始めていない人が7.9ポイント増加しており、予約の間際化の傾向が顕著だったという。
 なお、今回のアンケートでは、GWの連続休暇日数の平均は5.6日。「4日間」が49.9%、「10日間」が13.3%、「5日間」は8.8%となった。また、海外旅行を予定している人の連続休暇日数が8.0日と最も多く、次いで帰省を予定している人が5.5日、国内旅行を予定している人が5.4日となった。また、GWの予定が決まっていると答えた人は69.7%となり、そのうち「自宅中心で過ごす」との回答が最も多い27.1%、次いで「海外旅行」が25.3%、「国内旅行」が21.2%となった。



GW海外ツアー問い合わせは3割減、オアフ、台北が好調−エイビーロード調査
2013年4月9日(火)
 エイビーロード・リサーチ・センターによると、2013年のゴールデンウィーク(GW)期間(4月27日〜5月6日を旅行期間に含む旅行)の海外旅行ツアーへの問い合わせ数は、前年比32%減と減少した。出発地別では東京発が36%減、大阪発が26%減、名古屋発がもっとも減少幅が少なく、6%減だった。
 これは、1月1日から3月20日までのeメールによる新規問い合わせ数を集計したもの。同社によると、2012年は震災の影響が一段落し、円高傾向や各方面への直行便の増加で例年以上に問い合わせが増えたが、今年は円安傾向や、GWの日並びで長期休暇が取りにくい状況などもあり、12年ほどの勢いはなかったという
 平均旅行日数は、今年のGWが前後の連休の間に平日が3日間あるという日並びの影響もあり、前年から0.2日減少し、5.7日となった。また、今年問い合わせがもっとも多かったツアー日程は5日間で23.1%、次いで4日間で22.0%、6日間で18.4%と続いた。5日以内の問い合わせの合計は52.5%と半数以上を占めており、2011年の34.7%、2012年の46.9%に続いて増加。一方、8日間は前年比5.2ポイント減の14.0%となった。出発希望日ピークは5月3日、帰国希望日ピークは5月6日だった。
 人気がある海外旅行先は、2012年2位だったオアフ島が2年ぶりに1位を獲得。ハワイは5日、6日のツアーの種類が多く、エイビーロードでは旅行期間が短期化する傾向にあるなか、旅行先として注目されたとの見る。2位は台北、3位は12年に1位だったパリがランクインした。また、前年3位だったソウルは、昨今の円安基調や国際問題の影響などもあってか、7位にランクダウンした。2010年以来人気が上昇傾向に合ったシンガポールが、今回10位にランクインした。



ゴールデンウィーク、海外旅行は5%減も過去2番目−JTB調査
2013年4月4日(木)
ジェイティービーJTB)がこのほど取りまとめたゴールデンウィーク(2013年4月25日〜5月5日)の旅行動向調査で、海外旅行の人数は前年比5.0%減の56万6000人となる予測だ。調査は回答人数1200人のアンケートやJTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向から推計したもの。
 海外旅行人数の前年割れは、連休の間に平日が3日連続で入ることで連休が取りづらくなっていることや、領土問題の影響で中国と韓国への需要が減少する見込みであることなどが原因。ただし、2012年は59万6000人と過去最高を更新しており、2013年も予測通りであれば2012年に次ぐ歴代2位の人数となる。
 方面別で見ると、昨年に続いてハワイやシンガポール、タイ、台湾の人気が高い。また、欧州が昨年よりも1ユーロあたり10円以上の円安となり、日並びも悪い中でほぼ前年並みの堅調な推移。ルックJTBの販売動向では、イタリアとドイツが好調であるほか、昨年のロンドン五輪で注目を集めた英国も例年以上に伸びているという。
 また、海外旅行の平均費用は22万3400円で6.4%増、総消費額は1.0%増の1264億円の見込み。長距離のデスティネーションの人気が高いほか、比較的高単価の旅行を選択している可能性があるといい、円安も海外旅行自体の手控えではなく、現地消費の節約につながる傾向があるという。
 出発日のピークは、海外旅行がルックJTBの予約状況から長距離の欧州、米国、ハワイで4月27日、近距離アジアやグアム、サイパンで5月2日と3日とした。
 なお、国内旅行を含めた同行者についての設問では、家族連れが9.7ポイント減の69.5%と減少。友人・知人も0.8ポイント減の10.7%となり、これに対してグループ・団体が4.6ポイント増の7.0%、「ひとり」が4.9ポイント増の10.2%となっている。