地球へ途中下車第27回

お断り:当ブログ編集人が、3日間留守しますので28回、29回は29日に掲載致します。
素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130421

今日はロシアを巡ります。そして旅の準備編1つです。

2011年09月04日(日) 03時16分22秒
ロシア
エルミタージュ美術館は3階から】
マクドナルド…

サブウエイ…

ロシア語はアルファベットにない文字があるので、地下鉄の駅、レストランの名前、確認するの大変ですが、思いきり読めないと、それはそれでおもしろいもので…楽しめます。
でもヨーロッパではコーヒーが一杯500円とか600円とかしたので、街かどのおしゃれなオープンエアのカフェも横目でチラっと見るだけで、公園のベンチで水筒に入れてきたコーヒーをちびちび飲んでいましたが…ロシアでは50p(150円)ぐらいなので、歩き疲れたら、気にせず、カフェで休憩できちゃいますね!

でもカード使え率、低いです…。現金、絶対、必要です。
北欧はほぼ100%カード社会でした。ユースのコインランドリー(洗濯機)にコインが必要なのと、地下鉄の切符を自動券売機で買うとき、バスのなかでお金を払うときに小銭が必要かと思い、5000円ぶんぐらいの現金をキャッシングし、その国を出るとき、小銭は水やお菓子を買って処分(小銭を全部出して残りはカードで、と言えばやってくれる)、お札は次の国に入ったときに両替していましたが、北欧ではバスのなかで切符を買うのでさえカードが使えるところが多く、ほとんどそのまま次の国へ移動することがありましたが…。
エルミタージュ美術館の入場料(一人400p=1200円)、カード使えませんでした…

圧倒される外観です。

大使の階段。

エルミタージュは元宮殿の建物を美術館に利用してあるので、建物の鑑賞と収蔵絵画・芸術品鑑賞ができます。ロシア的美的感覚の、なんちゅうかゴージャスさ、スケールのでかさに、とにかく圧倒されます。

ルーブルもそうでしたが、館内、広すぎます。相当疲れます。最初、宗教画などのパートで念いりに見て、途中で休憩していたら、時間が足りなくなりました。3階のモネや、ルノアールゴッホなどを見ていたら、マチスのところまできて、あと、ピカソだけ、ってところで6時になり、電気を消されて、「出て、出て」と追われてしまいました…。
「大使の階段」が終わったら3階から見に行ったほうがよいと思います。
北欧でも日本の寿司はブームのようでしたが、お値段が高かったので、ロシアでやっと食べました。

これはなかなか…。日本のお寿司とは少し違って、西洋人にも受け入れられるように創意と工夫がこらしてありましたが、日本食として押さえるべきポイントは外さずに押さえてあって、日本人が食べてもおいしい、と思える味でした。エルミタージュから血の上の救世教会の近く、ネフスキー通り沿いです。

ネフスキー通りから見た血の上の救世教会












2011年09月05日(月) 04時38分11秒
ロシア
【観光名所旧跡巡りで思うこと(in ロシア)】

観光名所に行くと誰もが希望すること。
日本語ガイドを雇いたい…。
でも、予算的に不可能なのでインフォメーションセンターに行って日本語パンフレットを入手しようとする。
たとえば9月1日に行ったフィンランドの「オスメリンナ島の要塞」ではパンフレットと映画がフィンランド語をはじめとする英語、日本語を含む8ヶ国語の音声ガイドつきで上映されていた。
ヨーロッパの多くの観光地では、8か国ぐらいのラインナップになると日本語のパンフレットが置いてあり、中には日本語のオーディオガイドも準備されていた。4か国ぐらいだと、母語以外にイギリス(英語)、フランス語、ドイツ語、スペイン語か…?

ロシアに来て「血の上の救世主教会」に入場したら、100ルーブル(300円)でオーディオガイドが借りられるという。
借りたいと言ったら日本語はなかった。それではパンフレットだけでも…と思ったが、なかった。
展示物の解説にも当然日本語がない。3番目の選択肢は英語による解説だったと思うが、ロシア名を英語に訳したものでどうも英語に見えない。ただ、英語によるオーディオガイドはあった。
そして団体客といっしょに何語かわからない解説を耳に、モザイク画を見ながら自身の美的観察眼(?)を試されているように感じた。
「そんなの気にしないで楽しめばいいのに」と思うが、そばで感嘆のため息が聞こえてくると、そうならない自分の自信の無さが恨めしい。

エルミタージュ美術館の広さ、展示の数の多さにびっくりした。
そして主な展示物にオーディガイドのしるしが表示されている。
ここでも日本語のパンフレットとオーディオガイドがない。中国語、韓国語があるのを知ると複雑な気持ち…。(韓国語は北朝鮮との関係でか?)

美術館で何人かの日本人とすれ違った。手に『★球の歩き方』、そして日本語を話しているのが聞こえるのでわかる。何人かは、『歩き方』にも書いてあるように、明らかに迷っているのがわかる。
(かつての宮殿跡に新しい設備を建て増ししたり、エレベーターを付けたりしているのでそもそも建物自体が迷うようにできているのだ)(何語版でもいいので、現地が発行しているパンフレットを見ると少しはわかりやすい)。

他の観光地と同じように、日本語パンフレットの発行が可能なぐらい多くの日本人観光客がここに来ているはずだと思うんだが。
ガイドを伴って来る場合が多く、個人旅行で来る日本人はヨーロッパに比べてロシアにはやっぱりまだ少ないのか?
日本人観光客が来ていることを知らせるため、美術館の意見ボックスに「日本語パンフレットとオーディオガイドを置いて欲しい」と書いて投函しておいた。
次に来る機会があったら日本語パンフレットを入手できますように…。


2011年09月07日(水) 01時27分18秒
ロシア
【遥かなロシアのかなたのキジー島】
サンクトペテルブルグ(夜10時出発)から夜行列車で8時間…

(2等車は2段ベットの4人一部屋。 ?な朝ごはんつき。…よさげに見えてるけど実際はロシア人との合宿状態…)
カレリア連邦の首都、ぺテルザボーツクに到着(朝6時)…
駅から歩いて20分で船着場に到着(11時30分まで船がないので時間つぶす)
水中翼船で1時間15分…

やっとたどりついた。キジー島!
見えてきました…ここにはこんなヘンな木製の教会があるんです。

釘を一本もつかわずに木片の組み合わせだけで作られたこの教会。

ユネスコが緊急に修理をすべき世界遺産として指定しているにもかかわらず、どうやってできたのかよくわからないため、いまだに補修が遅れているそうです…
でも研究しておられました。丸い部分はこんなふうにできているそうです。

この教会はもともとキジー島にあったのではなく、ロシアじゅうから保存が必要とされる木造建築をこの島に集めて移築したものらしいです。

他にも歴史的遺産としての農家の家や風車小屋などがならんでいて、日本でいうならいわば明治村みたいなかんじでしょうか。景色がきれいで、ひろびろとしてものすごくええところです。

現在、実際に島に住んでいるのは3、4人のみで、あとは通ってきている人ばかり。夏の間はフェリーが一日数本通っているけれど、冬場は湖が凍結するので渡ることが不可能になるらしい(でもいざとなったら湖を歩いて渡るんだとか…)。
この日も行きが11時30分、帰りは3時45分のみ。凍結するまで待てないので乗り遅れないように帰りました…。
サンクトペテルブルグからモスクワへ移動するちょうど中間の寄り道に位置しています!


2011年06月19日(日) 10時41分16秒
旅の準備編
【つなぐ糸〜壮行会】
金・土・日は壮行会4連続ラッシュでした。
ひとむかし前なら「今生の別れ」になるやもしれぬ…の水杯(みずさかずき)ってところです! 我々の無謀ぶりをサカナに、みんなで集まって飲んでくれ、というノリだったですが、意外とうるうるきて感動しています…。

地域つながりの友人仲間と。
昔、同じ丸美屋の釜飯…ではなく同じ釜の飯を喰ったとも言える妻の過去の職場仲間と。
去年、大きな仕事を一緒にやったフリーランサー仲間と。
家族─姉妹とその夫・姪っ子とその夫・姪っ子の子どもたちと(父母の法事)。

妻の昔の職場の仲間と出会った(一緒に会食したのは20年ぶり?)夜は翌日、夫から「あんな幸せそうな笑顔は久しぶりに見た。よほど楽しかったんやな」と言われました。…実はその以前、少々お疲れ気味だったのですが、…疲れる、とか逆に疲れがとれる…というのは、身体や肉体に起こる現象ではないのですね。まさに心や脳が感じることだということを実感しました! 老眼の話や年金の話題が出ることを除いては、みな25年前とまったく変わりありません。本当に、元気と幸福感をもらいました。

1年間、日本からいなくなる…、ということをきっかけに、この間、2人がこれまでの人生で、いろいろな人と自分をつないでいた糸(太くて強い糸、細いけど長い糸、途切れそうになっていた糸も)をもう一度、一つ一つたぐり寄せて、それらの糸で織り上げられている「自分」という存在を再確認しているような、不思議な感覚です。

いろいろなプレゼントをいただきました。
本当にありがとうございます!

どれも旅の便利グッズに関する智恵と経験と、何よりも思いが込められていて「深い〜」とうなづくものばかりです。こんなふうにまわりの人々から我々にスポットライトを当ててもらうのはもしかして結婚式以来、葬式以前か?
地球の歩き方』が入るサイズの和風柄ポシェット(軽い)と、「お守り代わりに持って行け!」とみんなからのメッセージが書かれたミニチュア本←この本は心がこもっていてかなりうれしいです。即席味噌汁もいただきました。(妻の昔の職場仲間から)

漆塗りと貝細工の伝統工芸のボールぺン。(地域のつながりの友人から)。漆職人さんからいただきました。「日本の伝統工芸品をぜひ紹介してきてほしい、そしてヨーロッパのマイスター制度がどうなっているのかも調べてきてほしい」、とたのまれました。いいテーマをいただきました!

鞄ホルダー。これは海外ではカフェなどでの鞄窃盗の防犯対策上、とても有効だと思います!(フリーランス仲間から)

美容対策に。エンプラニの最新・最強兵器。美容液+UV効果もありのBBクリームとお守り(姪っ子から)。ロクシタンバーベナ-シャンプー、見つけたら送るネ!

ことばではうまく言い表せないけど、とても感謝で、とてもとても幸せな週末でした!