今日はラトビアからの添乗速報です。

当労協 国際ツーリストビューローの添乗員大村 圭子が今日はラトビアから送ってきました。
朝タリンを7時半に出発しラトビアに向かう、2時間後には国境に着いた。今はパスポートチェックもなく係員もおらず、単なる休憩所といった感じでカフェと売店、トイレと両替所があるだけである。昼前にトライダ城に着き、雨の中観光する。13世紀に大司教を十字軍から守る為に建てられ、赤レンガは当時のものだそうだが、4本あった塔は今は1本しか残っていない。塔に登ると360度見渡せ、ガウヤ川の静かでゆったりとした流れや今は音楽の庭となっている自然に囲まれた敷地が広がっているのをいろんな方向から眺めた。紅葉が美しいらしいが、まだほんの少し雪が残るこの時期は見事に木の葉がなく墨絵のようだ。
昼食後はグルダ城跡の見学、今は城壁の一部が残っているだけだが中世の兵士の鎧や武器が展示されていて身に付けたり持って写真を撮ったりできる。重たい鎧に武器でよく戦えたものだ、ここは十字軍と戦う為に建てられたもので同じ敷地に当時の祈りの場所の跡もあり今は見晴し台になっている。戦いで殺しあって、神に何を祈るのか理解に苦しむ。もともとのラトビアや先に訪れていたエストニアキリスト教ではなく、自然崇拝をしていて、キリスト教の布教という大義名分を果たす為に十字軍が攻めてきて領土を奪い支配下に置き、利潤をほしいままにする。何百年たった今も同じような事が世界の中でやはり繰返し行われている。
日本は海に囲まれているから他国と違って領土を奪われ時の支配者の国の宗教に改宗された事も国土を大きく変えられた事がないからか、いくつもの国の支配から独立を勝ち取ったという歴史にただうなづいて聞く事が多いのは私だけであるのかな。しかし歴史に学ばなければ進歩していかないばかりか後退していないのか…。