地球へ途中下車第42回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130602

いよいよニース、モナコからアビニヨンを訪ねます。


2011年10月20日(木) 16時12分15秒
フランス
【保養地ニース】
…でも今日はやっぱり一日、ゆっくりしてしまいました…。
朝ごはんは昨日の宴会の残り物でいちおう食べたのですが、またお昼すぎまで寝てしまいました。
お昼から海岸を散歩しに行きました。

ニースの海岸散歩する夫と妻の二人連れ…

昨日、イタリアからのコートダジュールを移動のとき、モナコあたりでは泳いでいる人を見かけたんですが、さすがに今日のニースの海岸では泳いでいる人はいません。
でも、それぐらい、暖かいんです! で、さわやかで気持ちいい。今日はちょっと雨模様ですが。
ハワイもそうですが、リゾート地として有名な場所は気候、空気がいいのですね。

せっかくのリゾート地なので、お昼は海岸沿いのちょっぴりリッチなレストランで食べました。「歩き方」に載っていた「KOUDO」というお店ですが、お昼のmenuが17ユーロ。お肉と、魚料理はブイヤベースです。満足しました。

さすがフランス。お味ももちろん、見た目がきれいで日本人的には満足度が高いです。

…ところで最近、夫と妻、ようやく、チップの習慣に慣れてきました。払うべき店とそうでないところと、どんなタイミングでどれぐらい払うか、など。イタリアは「コペルト」と言って最初から席料というか、パン代というか、サービス料というか、要するにチップが明示されていて請求されるのでラクといえばラクでしたが…
フランスは何と言ってもパンがおいしいのがパン好き妻には嬉しい!
あと、ショコラ(チョコレート)へのこだわりも、たぶん世界一の国民かっ?

夕方からはコインランドリーで洗濯と、スーパーへ食糧の買い出し。おじいさんは川で洗濯、おばあさんは山で芝刈りのパターン…


何年か前に、パリに行ったとき、気に入っていたスーパー・モノプリ。ニースにもありました!

こんないろとりどりのりんごの売り方、フランスっぽいです…。


ラベルがかわいい!と見た目で選んだモノプリブランドの赤ワイン。おいしかったです。ディスカウントで5〜6ユーロぐらいのワインなら、だいたい何を飲んでもおいしい…



モノプリブランドって、日本でいうとジャスコトップバリューみたいなもんでしょうかね?


明日はニースの朝市と、列車に乗ってモナコへ行ってきます!

2011年10月22日(土) 03時50分25秒
フランス
モナコの勝負に勝つ方法!】

朝市…というぐらいだから、朝8時には行きました。
日本人観光客とたくさん遭遇しました…が…なぜかお店はまだパラパラとしか開いていません。

???

1〜2時間ほどネットカフェにいて、10時ごろになるとようやくにぎわってきました。お店もいっぱいです。



→日本人は朝市が好き。そして夫と妻を含めて、日本人は朝市、と言えば朝7時ごろからやるもんだと思っている。→しかしフランスの朝市の朝は遅かった…

展望台からニースの海岸を見ると…

今日はちらほら泳いでいる人がいますね!

そして展望台の裏側から狭い階段や坂道を下りていくとと、風情あふれるニースの下町が広がっています。表通りや海岸沿いとはまた違う表情です。



トラムに飛び乗り、駅に出て、アルペンコートダジュール線で25分。

いよいよナコ到着です!
モナコは地下駅。カジノまで歩く道沿いにはテレビのF1レースで見たことのある風景が広がっています。
豪華客船に、個人のクルーズ船が青い海に浮かんでいます。



…決戦のときがやってきました! 
世界のお金持ちが集まる豪華なカジノロワイヤルです!
ドレスコードでひっかかって、入れてもらえないのでは? とドキドキしましたが無事通過…入場にはパスポートが必要です(コピー不可)


ところで夫と妻、これまで海外旅行をしたとき、カジノでは何度か遊ばせてもらいました。
1、2時間、遊ばせてもらったのだから、それなりの対価は必要と思い、投資させてもらっていました。

しかし、現在の我々は、世界一周(貧乏倹約)旅行中です。カジノで遊んでお金を使うような余裕はどこにも、とこにも、床の間にもありません。

カジノへ行く理由はただひとつ

カジノで、勝つ! 旅費の足しにする! 

スロットが一回5セント。ルーレットのコインが一枚1ユーロー。カードゲームはミニマムが25ユーロー…一回2500円の勝負って、思わずびびりそうです…お金持ちってすごいですね…

そしてじっくり調査・見学すること1時間。<結論>
スロットではしばらく時間をつぶせても勝つのは無理。ルーレットも同じ…。
どちらも結局、ディラー側の操作が可能だと思われるから、ゲストは遊べても、勝つことはできない。その点、カード勝負はカードに細工がされていない限り、時の運は公平。一度目の運の波が来たとき深追いせず、小額で勝ち逃げする。
10分間で決着をつける。

われわれに唯一、勝算があるのは1回25ユーローのカードゲームのブラックジャックしかない!

…例によって、夫がたてた綿密な調査に基づく完璧な方針のもと、実際に表舞台にたつのは、出たとこ勝負と気合だけが得意の妻

「…うん、うん。ブラックジャックはやったことないけど、カブなら子どもの頃からやってるから大丈夫! 9が21になったと思ったらええにゃろ?」
(…コイツ、ほんとうにだいじょうぶか?)

あとは元手をいくらにするか?
コイン一枚が25ユーロー。100ユーローで4枚か…
偶然が続き負けが3回続いても、多分、4回目には勝てる。でもそのときが最後のコインだと気持ちが焦って判断がにぶる…。
その日の持ち金、二人で210ユーロー。
「よし! 清水の舞台から飛び降りたつもりで、150ユーロー交換して、6枚からスタートしよう!」…

いざ勝負!

1回目、2回目、コイン1枚賭ける。立て続けに負け。
3回目、4回目、勝つ。
5回目、コイン2枚賭ける。勝つ。
6回目コイン1枚、負ける。
7回目勝つ…
8回目コイン2枚、勝つ…

…そんなことを20回ぐらい繰り返し、いつの間にかコインは最高の16枚…。
その次の勝負は敗退…。

「あー、これで、やめる!」
はじめてからまだ7分ぐらいしかたってなかった。
ディラーのお姉さん、「へっ? うそお? これからやろ?」って顔。

だって、これまでの人生経験上、たぶん、ここからはじりじり減っていくんだもん。それで1、2枚になったとき、また盛り返して最高峰を築くことができるか、そこでオケラになるか、のどっちか。今回はリスクはおかせない!

…へっへっへっ。交換、交換!
15枚で375ユーロー。元手が150だったから225ユーロの勝ち!

やったー 
 (^-^)/\(^-^)
ハイタッチの夫と妻です。

入り口のスーベニアショップで、それぞれカバンと帽子(25ユーローずつ)を買い、意気揚々とモナコのカジノから引き上げたのでした!









2011年10月23日(日) 06時35分54秒
フランス
【列車間違え、アヴィニョンの橋の上…でなく駅で踊る】
コートダジュールで夫と妻が知っている地名はといえばニース以外に、マルセーユに、アヴィニョン…。

マルセーユはパリに次ぐ、フランス第二の経済都市らしんですが、近年、治安が悪く、犯罪の発生率フランス一ということ。

ヨーロッパの都市で治安が悪いっていわれているまちはだいたい移民の多いまちのようなんですね。

そしてそういうまちには…

激安衣料品店が多い…

夫と妻、これには助かるんです。
これからスイス、アイルランドへ行くのに防寒対策が必要ですが、イギリスに戻って次のトルコ・エジプトではたぶん暑いと思いますが、30、40ユーロもした服は捨てるわけにいかない…
夫のセーターと妻のジャケット合わせて10ユーロ…これはありがたいのです!

…って、私たち、もしかして、もしかして治安の悪さを心配する側より、治安の悪さの原因の側に属してませんか???

…そういえば、イタリアのミラノで、前日もビールを買い、次の日もオペラが終わったあと、12時過ぎで開いている店がなかったので、2夜連続で近所のケバブ屋(ヨーロッパではあちこちにあり、安くて遅くまで開いているので、移民の人のたまり場になっています)に行ったら、顔を覚えてくれていたのか、ポテトをおまけしてくれて、おまけにお代が1ユーロー安い…これって、けったいなアジア人夫婦としてもしかして異国民どうし、仲間に入れてくれたってことか? …なんとなく少し嬉しかったりして…

…いやしかし! ビンボーを板につけてばかりはいられません! 夫と妻、マルセーユへ来た目的は
本場のブイヤベースを食べる、ということですから!


さて翌日はアヴィニョンへ。
アヴィニョンと言えば、♪橋のうえで踊るよ、踊るよ…
…のアヴィニョンの橋。世界遺産です。

ここはぜひ世界遺産アビニョンの橋のうえで踊りたいものです。
郊外で一泊し、翌朝、まずアヴィニョン駅でジュネーブ行きのTGV(フランス国鉄が誇る新幹線みたいな特急列車で、ユーレイルパス以外に座席指定券が必要です)の予約をしようと思ったら、満席…。

…普通で行くとすると…リヨンで乗り換えの便が12時13分発!今、10時50分…。駅からアヴィニョンの橋まで歩いて約20分…。

行こう! そして乗ろう! せっかく来たんだし!

…というわけで大きい荷物を曳いたまま観光、やってしまいました。
日本人ではおそらくあまりそういう観光客は見かけないのか、なぜか何度も「ニーハオ」を声をかけられる!
(妻、インドでマレー人と間違えられたことがありますが…)

荷物を預ける料金が惜しいわけはないんだよ〜
荷物を預けて、引き取りに行く時間がないだけなんだよ〜

…って誰も聞いてませんし。

夫が二つ鞄を引いてくれて、妻が地図を持ってナビゲート。駆け足でアヴィニョンの橋まで行って帰ってきました!


帰り道はタクシーを拾うつもりが来ず、また駆け足で歩く。

駅に戻ってきたのは12時6分!

間に合った!

電光掲示板で確認。12時13分リヨン行きはAホーム。

入ってすぐのホームに一台、列車が止まっています。これってたぶんAホームだよね?
でも念のため、乗っている人に確認。「リヨン行きですか?」「…YES。たぶん」。

あーよかった。間に合った!これでリヨンまで2時間。サンドイッチも買ったし、おやつもあるし。だけど、普通列車だと思ってたけどこれ、TGVみたいに豪華な列車だね!

12時13分…

なぜか我々が乗っている列車は動かず、となりのホームの小ぶりな列車が静かに発車…

……

……

「違う! 間違えた! 降りよう!」

ほうほうの体でホームに降りる!

リヨンはリヨンでもパリ・リヨン行きTGV! ホームの一番手前が2で次がA。
A、B、C、Dってホームがあったら、一番手前がAだと思うじゃないか!

どうする?アヴィニョンにもう一泊するか?

実はユーレイルパスの3か月期限と、シェーンケン協定の3か月の期限が迫ってきているのです…

他に今日中にジュネーブに行く方法はないか?

そこでよくよく調べたら、ありました! もう一台、普通列車が。3時14分発。リヨンで乗り換え、ジュネーブに8時につく普通車が!

…なんだ…。最初からそれにしたら、アヴィニョンの橋のうえでゆっくり踊れたのに!

しょんぼりうなだれながら、ネットカフェで、インターネット三昧する夫と妻でした!

でも今日じゅうにジュネーブに行けるんだし!ま、いいか!