カタール航空、B787─10Xのローンチカスタマーにならず

2013年 06月 5日 04:50 JST
ケープタウン 4日 ロイター] - カタール航空のアルバクル最高経営責任者(CEO)は4日、米ボーイング787型機(ドリームライナー)の胴体延長型「787─10X」のローンチカスタマー(最初に大規模発注を行う顧客)にはならない意向をロイターに対し明らかにした。
カタール航空はこれまで、座席数323席の「787─10X」に関心を示していたことから、ローンチカスタマーになるとの観測が高まっていた。
ボーイングは、17─23日に開催されるパリ航空ショーで、「787─10X」について正式発表を行うとみられている。

因みに、全日空は、トラブル続きの787機のローンチカスタマー(launch customer)だったとか…

ローンチカスタマーとは?英語:launch customer
主に航空業界において、航空機の新規開発の後ろ盾となる航空会社。メーカーにとってハイリスクである航空機の新規開発に対して、新型機の大量発注などを通じて具体的な需要を示し、開発着手に踏み切らせる役割を担う。
特定の1社がローンチカスタマーになる場合もあるが、複数社が発注してそれぞれローンチカスタマーになる場合もある。ボーイング社の大型旅客機「ボーイング777」では、エールフランス日本航空など数社がローンチカスタマーとなっている。
または、ローンチカスタマーには新型航空機の「第1号機」が納品される通例がある。ボーイング777の後継機である「ボーイング787」は全日本空輸がローンチカスタマーとなっており、その1号機も同社に納品された。発注数は55機とされている。ボーイング787は、部品の3割以上を日本のメーカーが製造したことでも知られており、「準国産」機とも形容されている。(新語時事用語辞典から 2011年07月04日更新)