地球へ途中下車第67回
前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130825
今日はチリです。
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2012年01月05日(木) 09時25分09秒
チリ
【パタゴニア(南極圏)入りしました!】
寒っ!
8月(北半球の夏)の北極圏が夏とはいえ寒かったのと同様に、1月(南半球の夏)の南極圏も、夏でも、寒いです……!
3日の日の朝、夜8時10分サンチアゴターミナル発、プエルトモン行きのバスチケットを買いに行きました。
サンチアゴターミナルにはバス会社のカウンターやショップ、レストランなどが集中しています。
同じような時間帯に出るバスが何本もあり、バス会社も座席のクラスもいろいろ。パソコンの画面をくるりとこちらに向けて、時間、バス便と座席を選ばせてくれます。言葉が通じなくてもある程度、通信システム等の近代設備の整っている国ではそういう点では助かります。
普通席の他に、サロンカマ、セミカマなど、飛行機でいうところのファーストやビジネスなどのアッパークラスがあり、国内最大大手のTUR-Busにはシートが倒れて完全に水平に寝られる座席もあるようです…。
チリ人はPina(パイナップル味)が大好きなようです…
でもシートが倒れるぶん、テレビがありません。今度はテレビ画面がついていたりWIFI可能なバスを選ぼうを思います…
…チリを含む南米は鉄道という社会資本が成熟する前に車社会が到来したので、長距離移動はバス移動の世界です。長距離バス網が国内外に緻密に発達しており、システムも独自複雑に発展しているようです。
ぐっすり寝てたら、翌朝9時すぎ、パタニアへの玄関都市、プエルトモンのバスターミナルに到着しました。
ここから飛行機でプンタアレーナスまで。飛行機の時間まで余裕があるので、近くの港町アンヘルモへ、魚貝を食べに行きました…。
スーパーの前からバスが出ている、と聞いたのですが、バス停らしいものがない…と思っていたら、人が待っているところがバス停になるようです…
ドア開けたまま走って乗りたい人がいたら乗せます…
アンヘルモの海岸です。
市場のなかの食堂で殻から剥きたてのウニと、カキ・アワビ・ハマグリを…どちらも一皿6000$(1200円)。
う〜ん。これにはまいった!
うまい!
でも…
わさび醤油! パルファボーレ!
今、ここに、わさび醤油さえあったらどれほど美味しく食べられるか!
夫と妻の人生史上、わさびと醤油に対する評価が、これほどまでに上がったことがいまだかつてあったでしょうか?
いくら新鮮な貝でも塩・胡椒とレモン、玉ねぎとパクチーでこれほどの量の生ものは食べられません!
…と言いながら、結局、全部食べました…
さてここからどうやって空港(アエロプエルト)に行けばいいのかな?
お土産物のセニョリータに
「キシエラ イール ア アエロプエルト…」(空港に行きたいのですが…)
と聞くと…
「★※*テルミナ★※*」
?テルミナだけが聞き取れます。
テルミナ?…テルミナ…テルミナル?…ターミナルのことか! バスターミナルからバスが出ているのだな、と判断。わからない外国語が理解できたとき、パズルのピースがはまったような快感を覚えます…。
再び、バスターミナルに戻って、空港行きのバスチケットを買い、飛行場へ。
飛行機(LAN)のチケットはおとつい、チリに入ってからインターネットでLANのHPから予約しました。無事乗り込み…
プンタアレナスに着いたら、雨でした。
そして…寒い!
チリではなく、ここはパタゴニアという違う国のようです…
明日はペンギンの営巣地を見に行きます!
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2012年01月06日(金) 09時28分55秒
チリ
【ペンギンが子育てする島】
マゼランペンギンです…
「ペンギンツアー」とは聞いていたのですが…
正直言って、こんなにたくさん…ペンギンが見られるとは思っていませんでした…
…というか、こんな場所に観光に来られるとは思いませんでした…
マグダレナ島はパタゴニアのプンタアレーナスから約30キロの海上にあり、野生のマゼランペンギンが営巣する島として自然保護地域になっています。
巣は結構簡単なつくり…掘っただけ?巣のなか、まる見えです…
巣のなかの敷きわらにするのでしょうか?
子どものペンギンには産毛が生えています。でも身体は親より大きい。
一家親子4人で記念撮影
カモメも子育てしています。
隣はアザラシの島
昨日から見たことのない景色、心躍るような景色の連続です。
南米大陸の自然のスケールの大きさを感じさせます。
バスで今度はプンエトナタレスに移動しました。
明日はペイネ国立公園を見に行きます!
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2012年01月07日(土) 11時15分23秒
チリ
【パイネ国立公園】
昨日、ペンギンツアーから戻ってきたあと、まちへ靴を買いに行き(2人とも靴がボロボロでになり、水が漏る…)、そのあと、バスでプンタアレナスに移動。
今日はプンタアレナスから現地ツアーに参加して、パイネ国立公園へ行きました。
…パタゴニアでは、現地でツアー参加することが基本的です。氷河やペンギンの島、国立公園などは個人では行くことができない場所がほとんどだからです。ほとんど宿で手配してくれます…。
宿に着いたら、翌日のツアーの申し込みと、次の町へのアクセス方法(バス情報)を教えてもらう、という感じです。
アマルガ湖から見たパイネグランデ山とトーレス・デル・パイネ。
ニュージーランドの南島もそうでしたが、極地に近い南半球は、角度の関係か、空気の透明度が違うというのか、光が輝いています。キラキラしている感じです。
トーレス・デル・パイネ。トールはタワー、塔のこと。
野生動物もいます。
グアナゴ。ラクダの一種だそうです(原型?)。リャマやアルパカとも親戚。現在はパタゴニア地域にしか住んでいません。
灰色キツネ
ニャンドウ。ダチョウの仲間。
コンドルも見ました。
誰かが「エルコンドラパッサ」(『コンドルは飛んでいく』)というとバス内では全員が「♪うん、うん、その通り」という小笑いが充満…。
あ、そうか! スペイン語の「パッサ」は英語のパスで通過の意味です。だからコンドラパッサなんだ! わからなかった言葉が少しずつわかってくることって、謎が解けていくようでほんとうにおもしろいです!
ツアーの参加メンバーはフランス人、ハンガリー人と香港人、日本人(われわれ)、チリ人夫妻の7人。スペイン語と英語が飛び交います…ついていくのに必死です。
ランチ
サルトグランデ。小規模ながらなかなかのダイナミックさ。
…イグアスを予感させます。
氷河湖 。石灰質が白く固まっています。
…ウユニを予感させます。
南半球はほんとうにダイナミックで、自然の残り方の規模が違う!という感じがします。
明日はエルカラファテへ移動です。海に崩れ落ちる氷河を見にいきます!