地球へ途中下車第93回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20131116

今日もメキシコの遺跡や先住民の村をめぐり、メキシコシティに向かいます。
○○


2012年04月10日(火) 10時34分37秒
メキシコ
【ティアンギス(先住民の人たちの青空市)に行こう!】
…ティアンギスは、オアハカ周辺のいくつかの先住民族の村で開かれる伝統的な青空市で、週単位で日によって行われる村が変わります…

…で、今日、日曜日は、オアハカからバスで1時間ぐらい行ったところにあるトラコロールという村がティアンギスの日なんです。
ティアンギスはサポテコ人やミステコ人などの伝統を受け継ぐもので500年ぐらいの歴史があるんそうです…

いろいろと初めて見るものがありました。
●これはチチャロンという豚の皮を干して揚げたもの。

…なぜか食べたことはあるのです。オアハカに着いたとき、バスターミナル近くの朝早くからやっている朝ごはんやのメニューにありました。日本の油揚げか、またはくじらの油かすのような感じでした…皮って…丸ごと剥ぐんですね…

●とうもろこしをすりつぶして粉にする道具…
将棋台じゃありません。お父さん、一台お買い上げです。
…日本の関西地方の「たこ焼き器」のように、一家に一台の必需品なんでしょうか?

●…綿菓子のようにカラにフル染色されたヒヨコ…
かわいい…いそう
…って一体、どうするんでしょうか?
色はすぐに落ちると思いますが…

●お肉と野菜を買って、その場で焼いて食べたり、持ち帰ったりしています。
…楽しそうです…ちょっとやってみたいかも…

食堂スペース。すごい活気。いい感じです。思わず引き寄せられてしまいました。
…すじ肉のスープ(40ペソ=280円)を食べました。
別についてくるたっぷりの生野菜を上からトッピングしてライムを搾って食べる。ベトナム料理っぽく、なかなかおいしかったです。

先住民族の女性は衣装がキュートです。

オアハカチーズやココナツの実、ライムやオレンジ、トマトなどを買って帰りました。

…ところで昨日、遠出したとき、メスカル(いわゆるサボテンのお酒、テキーラの一種)の製造直売所で、メスカルを買いました。前の日にオアハカの町の市場(かなり観光客むけ)で買ったのと味がぜんぜん違っておいしい!
(メスカルの材料、マゲイというサボテンをすりつぶしているところ)

そして今日、青空市でその飲み方を発見しました!…

買ったときにビンに何か袋がぶらさげてあり、これは何かな?と思っていたのですが、唐辛子入りの塩でした…。この塩とライムを用意し…まず一口メスカルを口に含んだら、ライムに塩をつけて、口のなかでぎゅっと絞る。すかさずまた一口飲む…。

う〜む、これはいわゆる口内ソルティドッグですね!

ムイ・ビエン! 味が変わってたしかにおいしいです!

これ、ビールでもいけます!
そういえばコロナというビールを頼むと、いつもビンの口にライムのくし切りがついてきますが、ビールに絞って飲むんだと思っていましたが、こうやってアテにして飲むんですね…

そしてビンのなかにマゲイ(サボテン)を食べていた虫が入っているのが、正しいメスカルだそうで…
おいしいから虫も食べてね、っていうことなんですけど…
……
……
【勇気ある夫の感想】
もっとクリーミーな食感を期待(?)していたのに、スカスカで何の味もしない…

( ̄ー ̄;)


2012年04月11日(水) 08時56分42秒
メキシコ
蚊取り線香購入 in メキシコ】
オアハカの夕焼け…

オアハカの月…

オアハカの…
蚊がいます…

蚊取り線香、スーパーで売っていることを教えてもらいました!
速攻、買いに行きました!
たぶん、南米にいるときも探せばあったんだと思います…。
蚊が…います。

世界中に。たぶん。窓を閉め、クーラーつけっぱなしでは寝られないし(クーラーのないホステルにも泊まってるしな)、窓に網戸がついてような気のきく宿は少ないし…、あってもゼッタイ穴が開いていて虫がスルーしてくるし…。
夜、蚊取り線香がないと安眠できません!

安眠だけでなく、マラリアデング熱を伝播するので、高温湿地帯に行くときは長袖、長ズボン、虫除けスプレーなどの対策は重要です。
チュッとスプレー蚊退治スプレーも持ってきたのですが…、

やっぱり蚊取り線香が一番です!
…現地の蚊には、現地の蚊取り線香しか効かない…、という話もあるので、蚊取り線香そのものは現地で買えばよいと思います。

ところが…今度は…
置くのにひと苦労。

蚊取り線香に火をつけて、立てて(立てる金具は箱に入っていた。ないときは金属の大きなクリップを応用した)、それを置く、受けるものがない!
灰皿では蚊取り線香の直径に対して小さい…
家にいるときなら、粉ミルクの缶の蓋とか、クッキーのカンカンだとか、なにかしらありますが、旅先ではないです…。

「日本から持っえてくればかった…」
…と思ったグッズのひとつ。野外用の携行蚊取り線香入れ。カンをきっちり閉めて吊り下げて使用したりもできる、アレ。
ああいう、かゆいところに手が届くような商品は、どうやら日本製しかないようです…。
( ̄_ ̄ i)
これから海外長期旅行される方、ご検討

メキシコシティーに移動して来ました!メキシコ滞在最後の都市です。

早速、マドリッド通りの裏のタコスが美味しいと評判の店、エル・ポル・グロッソに行きました!
牛肉、鶏肉、チョソ、ハムなどのメインの具を選んで、あとはポテト、サボテン、豆、タマネギ、ハラペーニョ、ガカモレ、サルサなど自由にトッピングし放題。
チーズなし1個15ペソ(100円)、チーズ入り20ペソ(140円)です。

うまい!
しかしどんだけタコス好きやねん!というぐらい屋台はタコスばっかりです!







2012年04月12日(木) 12時46分00秒
メキシコ
【体力勝負のテオティワカン観光】
メキシコシティからバスで1時間。始まりも終わりも謎に包まれたメキシコ最大の宗教国家テオティワカンがある。
テオティワカンは他のマヤ遺跡と同じように石を積み上げた神殿、宮殿を造った。
観光ではこれらの建造物に登ることができる。

見よ!この急な階段。まだまだ元気?

ケツァルコアルト神殿の見事な豊穣の神々の彫刻。

そして最大のハイライト。太陽のピラミッド(高さ65m、底辺の1辺が225m。世界で3番目に大きい)
急な勾配を登っている人が小さな点に見える。

これで終わりではない。最後に月のピラミッド。
疲れてなりふりかまわず必死に登る。
まっすぐに伸びている死者の道。左手に見えるのが太陽のピラミッド。

テオティワカン飛鳥時代大化の改新とほぼ同じ時期(西暦650年頃)に人口20万人を擁していた。その遺跡は南北5km、東西1km(奈良時代平城京が4.5km四方)。神々に感謝の儀式をするために人々が使者の道から月のピラミッドの前に集まる様を思うとその雄大さに圧倒された。
本日の万歩計は17300歩を示しています。その殆んどが階段の上り下りでした。月のピラミッドから降りる時は正直、足がガタガタして怖かったです。
今回の遺跡観光も体力勝負だと思いました。

【余談】
スペイン語環境のパソコンの日本語化、教えて」 でアドバイスありがとうございました。
アドバイスを参考に自分なりに調べ、スペイン語パソコンを日本語パソコンにできると確信しました。そこで最初にInternet Explorer の日本語化に挑戦しました。
マウスをクリックする度に理解できないスペイン語の表示が表れるので、もう一台のパソコンで日本語表示させ、想像で「sí」「no」を選択していきました。
そして日本語Internet Explorerをインストール…「言語パックが違います」の表示でインストールできない…解決策(ヘルプ)を…スペイン語表示だ。
ハードルは高かった。
Internet Explorer の代わりにFirefoxをインストールして日本語化を実現。
システムからの表示は相変わらずスペイン語。留学生にシステム表示のスペイン語を翻訳してもらいどうにかこうにか使える状態になっています。
アドバイスから受けた反省点はもう少し費用をかけ、Windows 7「Starter」ではなく「Ultimate」にすれば、何の苦も無く日本語化ができたということおkです。
重ね々々、アドバイスありがとうございました。

【付録】メキシコシティで見た高層ビルの窓拭き











2012年04月13日(金) 14時53分41秒
メキシコ
【世界地図をトイレの種類で塗り分けると?】
お食事中の方、申し訳ありません…。
またまたトイレの話題です…

以前、【南米トイレ事情】として、南米大陸では100%、トイレで紙は流せない、
と書きましたが、…改めます…。

メキシコ以南、南米・中南米ラテンアメリカ全域で、 トイレで紙は流せません…。

…地球上のこんなにも大きな大陸、広い地域で、トイレで普通に紙が流せないなんて…

 知りませんでした…

地球上にはどうやら2種類のトイレがあるようです。

水洗であろうが、水洗でなかろうが、

 紙を一緒に流す・捨てるトイレと
 紙を一緒に捨ててはいけないトイレです。

…トイレで紙そのものを使用しない(水で洗うとか)トイレがあるので、正確には3種類かもしれません。が、それも広義には後者、流していけないトイレの区分に入るとして、世界地図をこの2色で塗り分けると…、トイレに紙を捨ててもOKなエリアって実は地球上でものすごく狭いエリア、少数派なんじゃないでしょうか…?

日本で当たり前、と思っていたことが、実は当たり前でないことが多いです…

下水設備の処理能力の問題? でも南米・中南米の場合、この件に関してはこれからも変化しそうな気がしません…。ものすごく定着してるし。困ってそうにもないし。
コレラ赤痢など疫病対策と公衆衛生行政との関係とか、歴史的にはどうだったのでしょうか? 下水ができて水洗になったけど、能力の問題で詰まるから自然とそうなったのでしょうか?
ヨーロッパに、BC(紀元前・後)という区分があるように、中南米では歴史が先コロンブス期・コロンブス以降、という区分になるので、なんかそのへんにも関係があるのでしょうか…

…この旅で発見した事実。

世界には英語圏、と同じぐらいの面積(?)で、エスパニョール(スペイン語)圏があり(国の数では、圧倒的にエスパニョールが多い)、
 エスパニョール圏≒ほぼ、流したらあかん圏
…です。
両者の対立(?)、実は水面下で静かに深刻です。

流したらあかんトレイでは詰まってしまうので、ゼッタイ厳禁!
逆に流すトイレでは、流してもらわないとお掃除の人が困る。

つまりどちらかがよい、というような緩やかな違いではなく、
二つに一つ、黒か白か、オンの反対はオフ、というまったく正反対の異なる2種類が世界に並存している関係です…。

成田空港には「紙は流してください」という表示があるそうです。
…実は夫と妻も、南米で3ヶ月過ごし、すっかり、水が詰まるから流してはいけない、という習慣が身についてしまい、移動中の飛行機のなかでさえ、「あれ?ゴミ箱、どこ? えっ? うそ?本当に流してもいいの?」 と戸惑ってしまったほどでした。

中南米のリゾートホテルは悩んでいると思います…。流す地域からの外国人がたくさん来るホテルでは、彼らは習慣的に何も考えず流します。こういうホテルや公共施設では下水設備を特別に備えていると思います。ところが、地元、ラテンアメリカエリアからの客も当然、泊まりに来ます。彼らはこれまた習慣なので、ゼッタイに捨てません。ゴミ箱を探します…カンクンのリゾートホテルのプールサイドにあるトイレに入ったら、ゴミ箱はないのに、ありそうな位置に使用済みの紙の山ができているのを目撃したことがあります…。
( ̄ー ̄;)

…最後に、コトを終えたあと、
水が流れない…流れる気配がない…ことに気がついた場合…
あるいはそもそもが、溝形式で…とか、要するにこのまま放置すると次の人がヒジョーに迷惑しそうな場合…

落ち着いてゆっくりあたりを見回し…
水を貯めたタンクとか、水の出そうな水道がないかどうか確認します。
トイレの外にある場合もあります(桶は雨水や川の水の場合もある)。
その近くにバケツや缶が置いてあったら、それです! それに水を汲んできて、ザーッ!と流してください。小バケツ一杯の水でじゅうぶん流れます!

…中国の鳳凰で入った公衆トイレでは、入口に大きな水がめが置いてあり、日本のちょうど湯桶のような手桶がいくつかプカプカ浮いていました。木で仕切られた個室に入るとき、手桶に一杯づつ水を汲んで持って入り、溝にまたがりコトを終えると、その水で、まずお尻を洗い、残った水で溝を流しておく…という方式でした。
…なかなかクリーン&ビューティー
ラオスではこの水がめに金魚が飼ってありました…
…風流なんだかどうなんだか…間違って金魚を流さないようにしないと…

*
・( ̄∀ ̄)・:*:

…ちなみに砂漠では水はありません。紙も使用しないそうです。
(私たちは砂に埋めたけど…紙を使った場合は基本、持ち帰って燃やすらしい)
…伝統的には石で処理するんだそうです…手ごろな大きさの平らなヤツ?
でも石っていっても…その場にない場合もあるだろうし…
…「my石」持ち歩き?
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メキシコの地震に関しての、ご心配お気遣い、ありがとうございました!
…正直、気がつきませんでした…
でもテレビのニュースではあちこちの被害を報道しています。
ついでにニュースでは北朝鮮のミサイルと日本の記者会見もやっていました…。