地球へ途中下車第101回
○今年初めの連載開始からついに100本目を迎えました。1回に3日分くらいを転載してますので、およそ300日分を紹介させていただいたことになります。1年間の世界旅行ですから、約5/6ということでしょうか。
○当ブログは05年2月の開設以来ページビューは96万回を越えました。最近は1日700前後ですので、2月7日の9周年記念日辺りで100万の大台に乗りそうです。そして、その頃この連載も“千秋楽”を迎えるのでしょうか…。
○根来ご夫妻の楽しい世界旅行レポートのおかげで当ブログへのアクセスも増えています。100本目の節目で改めてお礼申し上げます。読者のみなさまに感謝!感謝!です。
素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録
前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20131214
今日はナイアガラからトロント、オタワです。
○○
2012年05月14日(月) 20時34分32秒
カナダ
【監獄ユースから出獄、フランス語のケベック州へ】
オタワの監獄ユースから無事に出獄しました…
(脱獄では…ない…)
当時の写真
…なかなかレアな入所体験でした…。
初日にも報告しましたが、元独房を3部屋ぶち抜いて2ベットの個室に…元雑居房を2部屋ぶち抜いて6ベット、8ベットのドミトリーにしてありましたが…、レベル7(7階)だったか…、
監獄時代の部屋をそのまま修復してある階もありました…。
独房の幅の狭さ、ニューヨークのチャイナタウンのニュー●ールドホテルの比ではありません…
夜7時から監獄(ユース)内を案内してくれる無料ツアーもあったようです…
(知らなかった…でも勝手にあちにち見てまわったけど…)
さて、、オタワからグレハンバスで2時間。
ケベック州のモントリオールへやって来ました!
カナダの東部のまちは建物とかが、なんとなくアイルランドやスコットランドに似ている感じがします…。
想像するに、ヨーロッパから新大陸に移民がはじまったとき、北ヨーロッパのほうの人々はやっぱりアメリカ大陸でも北のほうに移り住んだのでしょうか…詳しいことはわかりませんが…
…ところで話には聞いていたけのですが、ケベック州はカナダ国内ですが、フランス語が公用語です…
インフォメーションやホテルのフロントやレジのお姉さん、要するにまちの人は最初はみなフランス語を喋りますが、こちらが英語だと判断するや否や、英語に切り替えられます。…みんな英仏バイリンガルなようです…
でもまちなかの表示がほとんどフランス語なので、外国に(?)来たみたいです…
…さて夫、頭を抱えています…プリンスエドワード島行きがあやしくなってきました。バスがあと1〜2週間後でないと、冬場は走っていないのです…どちらにしてもグレイハウンドはモントリオールより東は走っていないので、カナダのバスになるのですが…バスが動くまで待つか、飛行機で行くか(高い)…とりあえずケベックまでは行きます…
○
2012年05月15日(火) 20時29分47秒
カナダ
【すごいぞ!モントリオールのロブスター!】
モントリオールの旧市街にあるノートルダム大聖堂です。
…外観はたいしたことないのですが…この大聖堂は内部の装飾がとてもきれいなんです。歌手のセリーヌ・デュオンがモントリオール出身で、ここで結婚式を挙げたのだそう。
天井のステンドグラスの窓から光が入り、背景と床のブルー、金色の祭壇、天井のグリーンのコントラストが見事で、思わずため息がもれます。バラ窓、柱の細かい細工にいたるまで本当に素晴らしい!の一言。
絵本画家のエロール・ル・カインの挿絵を思い出しました…
モントリオールは水と、古い町並み・新しい建物が不思議な調和をみせる街です…
ところで…世界を旅をしていて…
「食」に関して…
その土地でたくさん捕れたり、つくられたりして、たくさん食べられているものが実は一番、安くておいしい…の法則があることを発見しました。
ヨーロッパ、特にイタリア、スペインでは生ハムが安くて絶品。
北欧ではなんと言ってもニシンの酢漬け(へリング)…。
…
…このロブスター、スーパーで普通に一匹6,7ドル(500円ぐらい)でした。
値段が値段ですから、たいして期待していなかったのですが…
ところが!
どうして!
これが!
身がぎっしりつまって、ジューシーで、おいしいのなんのって!じゅうぶん2人で堪能しました。
2人とも、カニは一匹丸ごとさばいたことはありますが、こんなおっきなロブスターと格闘したのははじめてです!(たいてい、半分にした殻のなかに申し訳程度に身が入ってクリームソースがかかっていたりしますよね)
ハサミの硬い殻を割る道具がなくて、ワインの栓抜きで、割るというより穴を開けました…
ハサミは中から殻の形そのままのかたちの身がでろっ!と出てきますがゴムのような食感でそんなにはおいしくない…(でも彼らをよく観察すると、左右、必ずどちらかのハサミが微妙に大きいようです。両方まったく均等というヤツはいませんでした。やっぱり右きき、左ききがあるのでしょうか?)
腕・肩の部分の身はタラバガニに似ています!
胴体はエビそのもの!(あたりまえか)
街中ではしょむないサンドイッチが7ドル、8ドルしますから、このロブスター6ドルのコスパはありえません…
ケベック州にいる間、食べ方工夫して、ロブスター食べまくり! 「ロブスターまつり」をやろうと思っています!
V(^-^)V
○
2012年05月16日(水) 20時02分27秒
カナダ
【ケベックシティで魚しゃぶ!】
モントリオールからさらに北東へ。ケベックシティに来ました!
モントリオールから東にはグレイハウンドバスが走っておらず(無料パスが使えず)…
オルレアン・エクスプレスというバスで来ました…
ターミナルでもらったバスの時刻表です。(…ところで運転手さんの椅子、すごく微妙な調節ができるみたいですね…)
プリンスエドワード島へはさらにこの先からアカディアンラインズというバスが出ているはずなんですが…モントリオールのホステルからスカイプ電話して(電波が弱い!通じにくい! おまけにフランス語母語! 2人の英語力を足して簡単な予約とりぐらいはできても、込み入った話はわからない!…そんななかでも苦労して…)わかったことは、どうやらプリンスエドワード島までのバスは来週から動くということ。だけど正確にいつからか?という日はまだわからない、今週の中ごろになったら新しい情報が案内できる、ということで…。
う〜ん、どうしましょう?
ケベックシティで一週間待つか…
高いのを承知で飛行機で行くか…
それとも今回はプリンスエドワード島行きは
縁がなかったとあきらめるか…
…と悩みながらケベックシティのバスターミナルを降り、歩き出した2人の目の前に突如、現れた看板…
VIA…カナダ鉄道
そうなんです! バスが動いてないなら、モンクトンまで鉄道でいけばいいのです!
モンクトンからならプリンスエドワード島までバスがあるっていうし、なんならモンクトンからレンタカーを借りてもプリンスエドワード島はすぐそこです!
なぜ、いままで気がつかなかったのでしょう?…
バスで行く、と決めてから、そのバスが5月中旬まで動かなくて、いつから動くのかわからない、と、そればっかりに囚われていました…
…といいうわけで、あさっての夜、モンクトン行きのVIAのチケットを買いました!
…プリンスエドワード島、しあさっての夕方になんとか行けそうです!
ヾ(°▽°)ノヾ(°▽°)ノ
…ケベックシティはケベック州の州都。ますますフランス語圏世界・濃厚です。
海に近いのか、スーパーにはロブスターが安いのはもちろん、(今回は生きてるヤツもうじゃうじゃいる)
エビや貝、魚もサーモン、タラなど魚介類が豊富!
バックパッカーズの台所。
冷蔵庫に「人の食べ物を盗るな」と7か国語で書いてあった…
バックパッカーズは自炊ができるので、晩御飯はまた鍋にしました。
今回はライムに醤油でつくったポン酢に100%オレンジジュースで甘みを足してみました…(和食の味覚に対する満足度のレベルがかなり低くなっています)
日本に帰ったら「馬路村のポン酢」でしゃぶしゃぶを食べ味覚を取り戻します!…でもいまのところ、オレンジジュースと醤油のポン酢でじゅうぶん満たされているかも…?
○
2012年05月17日(木) 20時51分19秒
カナダ
【世界遺産・城塞都市ケベックシティ】
ケベックシティは北米ではめずらい世界遺産の都市です。
…旧市街がぐるりと城壁に囲まれた城塞都市。
カナダへの移住はヨーロッパに近い東海岸からはじまりましたが、カナダではながらくフランスとイギリスの間で植民地争奪戦争が行われていました。
この城壁はフランス系移民をイギリス軍から守るためのものだったそうです。
城壁にかこまれた部分は高台にあるのでこんな階段を登ってまずアッパータウンへ移動します。
城壁の門が見えてきました。
ぐるりと城壁に取り囲まれた都市といえば、ドイツのローデンブルグを思いださせます。でもローデンブルグの成り立ちが中世なのに対して、ケベックシティは1600年頃。400年ほど前のことなのでまだ比較的新しくきれいです。歴史がないぶん深みがないとも言えるけど、そのぶん、当時の建物そのままの姿で残っていて興味深いともいえるかも。
シャトーフロントナックホテル
そこかしこにフランスの匂いがします…
あっ、ここのアイスクリーム屋さんは、すごくおいしかったです!
ノートルダム大聖堂の下の通りです。
夫と妻、
西に人だかりがあればのぞき込み…
東に行列があればとりあえず後ろに並び…
で、これまでにもずいぶん美味しいもの、珍しいものにありついてきましたが、これも大正解でした!
2色選んで小カップ4、3ドル。チョコとイチゴにしましたがどちらも素材感が最高!
…さてさて観光もそこそこに…今夜はまたまたスーパーのロブスターディナーです! だって一匹6ドル7ドルで売ってるんですもん!隣に生きているのが動いてるんですもん!
これは何がなんでも、ロブスターまつりをやらねば!
…今日は解体の様子を実況中継します。
前回は何もつけずに食べたのですが、今日は脇役としてレモン・バターソースを用意してみました。
電子レンジでバターを溶かし、レモンを絞り、お砂糖少々と塩コショウで味付け。なかなかいけました。
解体します。まず両方のハサミを取り…
…一個づつもらいます。
ハサミをとられると、さっきまで堂々としていたのが、すっかり自信なさげにこじんまりして見えます…。
頭の殻をがばっと取り…
おっ!こいつはミソが多いですね。
胴体は一度、内側に折るって真ん中をバキッと割り、今度は逆に反らして、殻から身を外します…
尻尾はそっと引っ張るとから殻からくるりんと出てきます。以外と小さい…
それに比べてツメのほうは…
(今日は宿に殻割りのペンチがあったので借りてきた)
殻とほぼ同じ大きさと形の身が出てきました…
…脱皮時を想像させます…
前回は道具がなくて、お箸でほじくり出して食べたのですが、今回は大きな身がまるごと食べられたのでおいしさひとしおでした。ツメの肉も美味です。
nnnn…うますぎます…
レモンバターソース、大成功でした。
カニと違って、ちょっとバタ臭いもののほうが合うようです…
ユースのキッチンはキャンプ場程度の設備ですが、ほかに茹でたロブスターの美味しい食べ方、どなたかご存知でしたらぜひ教えてください!
ところで世界遺産カウントがこれで98か所目になりました!
記念すべき100か所目まであと2か所!