リニアの予測 ずさん

辰巳氏 生活環境に影響不安
しんぶん赤旗より

日本共産党の辰巳孝太郎議員は13日、参院国土交通委員会JR東海が進めるリニア新幹線建設の見直しを主張しました。
 辰巳氏は、昨年始まった新工法による東海道新幹線の大規模改修について質問。国交省の瀧口敬二鉄道局長は、「運行に支障はない。維持管理によって寿命が延びる」と答え、「改修で新幹線が長期間止まるからリニアが必要」というJR側の説明に根拠がないことが判明しました。
 「リニア開通で利用者が増える」との需要予測について辰巳氏は、大阪まで開通する2045年に現役世代の人口が2400万人減少する事実を付き付け「人口構成を加味した試算か」とただしました。瀧口局長は「行っていない」と認め、需要予測のずさんさが明らかになりました。
 JR東海が進める環境アセスメント手続きの中で、生活や環境への影響にたいする不安が広がっています。
 辰巳氏は、山梨実験線建設で大量の水が湧き出ている実態、静岡県の大井川では毎秒2トンもの水量減少が予測され静岡市が影響を懸念する意見書を出していること、トンネル建設による東京ドーム51個分の発生土のうち置き場が決まっているのが6%にすぎない問題点を列挙。「リニア計画は見直すべきだ」と厳しく指摘しました。