労協国ツー第6回総会開催


 一昨日20日、労働者協同組合 国際ツーリストビューローの第6回総会が開催され、この1年間の活動報告(案)、決算(案)、向こう1年の活動方針案、予算案がすべて採択されました。
 組織・運営形態を株式会社から労働者協同組合に移行して丸5年が経過しました。この間の政治を反映した激動の国会情勢により「労協法案」は未だ成立していないもとでの活動となりましたが、平和、被災者支援、エネルギー問題など社会的テーマのある旅に積極的に取り組みました。しかしながら、取扱額はほぼ前年額に並びましたが、目標額の80%弱にとどまり、また労協という組織的本質やその優位性を生かした活動は未だ不十分という課題を残しました。財務面では、取扱額の横ばいにもかかわらず単年度の繰越金を残しわずかながらも財務改善に向かっています。
 総会での富田秀信理事長の挨拶は次の通りです。

 昨年の総会で私は、小異を捨てて大同団結して大きな相手に対抗する必要性を訴えました。しかし為政者は昨秋の特定秘密保護法など「戦争する国」づくりを着々と進めてきつつあります。
 現場を知る、事実を見つめる体験型学習が、我々旅行業が成しうる社会的役割の一つでしょう。医療、福祉、環境、平和などの分野で何が起こっており、国民は何を望んでいるかの社会的ニーズの掘り起こし、旅創りにしていく。そこに我々労協・国ツーの存在意義があります。
 一つの旅行業者が出来る事、そして、その一つの業者しか出来ない仕事を自ら問い直していく事は重要です。組織は突き詰めると個人の結集体です、構成するその一人一人が、自分が出来る事、自分しか出来ない事を考える事と同じです。オリジナリティーの追求です。
 そのオリジナリティーは他社の追随を許さぬ旅行商品に育っていくでしょう。
その取り組みを「協同の心」で進めていきたいものです。