地球へ途中下車第135回


素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20140329
世界一周旅行は終わりましたが、『旅の実践編』などとして貴重な情報を届けていただきます。
旅の実践編
【質問に答えて─海外での現地通貨入手】
2012年08月27日(月) 16時35分58秒
…ご質問をいただきました。
Q
世界各地の現地通貨は、各地でどうやって入手するのですか?
ドルをもって行くにしてもそんなに多額の現金を持ち歩くのは危険だと思うし、現金引き出しのATM機って世界じゅうにあるのですか?
わかる範囲でお答えします。
現地通貨は、現地にある現金引き出しATMマシーンから、VISAやMASTERなどのクレジットカードのキャッシング機能を使って、自分の銀行口座から引き出します。
日本国内だと通常、クレジットカードのキャッシングはいわゆる借金の一種みたいだし、若干金利もつくのでたぶんあまりやることがないと思います(一度、練習のつもりで国内でやってみてもよいかもしれません)。普段は各銀行のATM機から引き出していると思います。が、海外ではみずほやUFJの機械はないので、クレジットカードでキャシングすることになります。そして当然ですが、引き出したお金は現地の通貨で出てきます。

トルコのATM機
こんにち、ATM機は世界じゅうの国々で日本国内と同じぐらいの頻度、同じような場所に設置されています。国際空港には100%あります。
それから国内に少なくとも私たちが行った55か国では、大きな駅やバスターミナルの構内、駅前の通り沿い、デパートなどの商業ビルのなか、スーパーマーケットの入り口など…日本でATMがあるのと同じような場所を探すと必ずありました。
国内カード専用の機械も一緒に並んでいたりしますが、その横にある、上の写真のようにVISAやMASTERのマークがついている機械を探します。
みつからなければ、そのへんの人に聞いてもよいでしょう。
「ATM」「キャシングマシーン」、とか言ってカードを入れるしぐさ、指先でお金を数えるしぐさをすると、だいたいわかってもらえて教えてくれます。
スキミング被害やカードが吸い込まれたまま戻ってこない、などの恐怖の被害をできるだけ避けようと思うと、やはり空港や銀行内に設置してある機械が安心ですが…)。
そしてこれまた日本と同様で、地方の田舎にいくとATM機がない! …ということがありえます。そいういうことが予測される地方へ行くときは、できるだけ都会にいるあいだに田舎での生活分を降ろしておきます。
【ATMからの引き出し方】
画面は現地の言語と、あとは国によって違いますが、たいてい言語切り替えで英語が選択できるので英語表示に切り替えます。あとは画面にしたがって選択していきます。聞いてくることは日本と同じです。国や機械によって違いますが…残高照会だけか? 引き出しか? とか聞いてきます─多くの場合は、引き出し─「withdrow」を選びます。
暗証番号を入力し、いくら下ろすか金額を選択または入力します。事前に為替レートを調べて、日本円のいくらが現地通貨でいくらになるのか知っておく必要があります。間違って大量に降ろしてしまうことがあるようなんですが、そうかと言ってあんまりちびちび小出しにしてもそのつど手数料がかかってしまいます。手数料がかかる場合、いくらかかるけど、了解か?と聞いてきて、OKボタンを押す必要がある場合もあります。
その後、カタカタ…音が鳴り始めたら成功です!
ヾ(^-^)/ うれしい瞬間です。
下から現地紙幣が出てきます。
でも機械によっては、持っているカードとの取引がないとか、相性が悪いとかいう場合もあり、正常に作動せず、取引できません、の表示が出ることもしばしばですが、へこまず、びびらず、違う種類のATM機を探してトライします。
夫と妻の経験では銀行系カードでクレジット機能がついているのカードのほうが強くて、あちこちで使えるようです。クレジット払いではマイルがたまるのでJALカードをメインに使っているのですが、おのずと使い分けすることになりました。
番号さえ間違えなければ、3回でロックがかかることはないので粘り強く機械を換えてリトライします。
…しかし海外では日本のように治安はどこも決してよくないので、多額の現金は持ち歩かないほうがよいです。ATMからの一回の引き出しも日本円に換算して5000円から多くてもせいぜい3万円ぐらいまでの額にします。物価の高い国ではそのぶん、クレジットカード払いができるのでそんなに多く下ろす必要もない訳です…
それからお手持ちのカードにはそれぞれ一か月のキャシングの利用限度額が設定されているので、それがいくらか調べておき、常にいまいくら下ろしているか把握しておく必要があります。
またATMの機械の側に一回に引き出せる額の上限が設定されている場合があり、思った額が引き出せないことがあります。そんなときは2、3回に分けて下ろすことになります。
いずれにしても「あれ? おかしいな?」と思ったら、即、日本のカード会社に電話(スカイプ電話必須です!)で問い合わせます。「…限度額を超えて何度も引き出そうとした形跡がありスキミングの疑いがあったので一時的に利用を停止していました。解除します」…とか状況を教えてくれます。カード会社は結構チェックしています。実際にスキミング被害に遭ったときは即、使用停止になりました…。
【予備の現金】
予備用の現金は、ドルとユーロの両方で持っていくのがよいと思います。
大きな鞄の背中とか二重底とかの秘密の隠し場所に、2人で分散して持って行きました。中身の荷物を全部出さないと取り出せないような場所です。
カードがスキミングにあってロックされてしまった場合とか、すごい田舎でATMがないときとか、ツアーが現金受付のみとかで、不測に現金が必要になったとき用で、両替所に持っていって現地通貨に両替します。
現地通貨が余ったときは、次に移動した国でその国の通貨に外貨→外貨へ両替してもらいます。札は小額でも両替してくれますが、コインは両替してくれないので、コインは使いきってしまいます。
…あとは日本に帰国したとき、日本円を降ろすまでの間のつなぎと、再び無事に日本に帰ってこられるように、というお守りとして、日本の1万円札を一枚だけ持って行きました…。
そんなこともあって、カードは必ず何枚かもって行き、これがダメならこっち、これもダメならこれはどうだ! とやってみます。