三ノ宮マルイ前の第百夜で



【ぽかぽか★サポートチーム/原発賠償ひょうご訴訟・支援人】の方が代読された福島から神戸に避難されている方の訴え。リアルな心境が語られ、福島原発事故の大きさを物語っているようにも感じました。彼女は、この裁判の原告でもあります。ぜひ支援していきたいと感じました。みなさんにもぜひ☆.。
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以下、代読された内容です
私達は本当に疲れました...
 2011年、安心安全のエネルギーだと言われてきた原発が事故を起こしました。
 未曾有の事態に、色々な情報が流れ、何を信じていいか分からず、右往左往し、自分に出来る最善の方法をとりながら生活しました。
 子供たちにも自分にとっても、不自由な、我慢の連続の日々でした。
 震災当初、避難をしようと県外に出て、福島から来たと分かると宿泊を断わられ、ガソリン給油も断わられ、車にはイタズラをされるという事例が起きました。
 子供の転校先で、放射能がうつる、隣の席にしないでくれ、と迫害された。周囲の偏見の目から、いてもたってもいられず、結局地元に戻ってきた。
 などという話を聞くにつれ、県外に出ることすら怖くなってしまいました。
 目に見えない恐怖(放射能)よりも、目に見える恐怖(偏見、差別)のほうが、私達には恐ろしかったのです。
 母親同士、自分たちの子供が大きくなったら、福島人同士で結婚するしかないねーと冗談とも本気ともとれないことを話し合っていました。
あれから3年が経ち、4年目を迎えましたが、何か一つでも状況が変わっていますか?
 毎日のように垂れ流し続ける汚染水。
 高濃度過ぎて近寄れない建屋。
 被曝限度を超え、使い捨てのように扱われる収束作業員。
 増え続ける子どもの甲状腺がん
 それでも、原発事故由来ではないと因果関係を否定する国。健康被害を懸念し、自主的に避難をしても何の謝罪も保障もしない東電。現実を直視すればするほど、絶望的な状況です。
 記憶に新しいところでは、福島に住む人間が自分の健康不安を口にしただけで、復興の妨げになる、と大バッシング
 一般の人までも巻き込み、日本中を分断させるような状況になりました
 福島の人間は、黙っていれば、あなた達の問題なのに、なぜ黙っているんだ、と非難され不安を訴えれば、神経質だ、風評被害だ、と叩かれる。
 避難しようが、しまいが、福島産の物を食べようが、食べまいが、健康被害があろうが、なかろうが、誹謗中傷される立場。
 一方的に汚染された地域に、たまたま住んでいた私達がどんな悪い事をしたというのでしょう?
身の上に突然不幸が襲いかかることは誰にでも起こりうることです
 私達は突発的な不幸に耐え、正解のない答えを毎日選択し、なお出口の見えない将来に途方にくれています。
そんな私達に、これ以上どんな試練を与えますか?
私から言えることは、原発事故が起き、何か一つでも不幸中の幸いがあるとすれば、日本中の原発廃炉になるということです
 阪神大震災ボランティア元年と言われたように、東日本大震災は、脱原発元年になったと、将来言われる日が来ることを望みます。
 福島で起きたことに正面から向き合って下さい。自ずと答えは出てきます。
 1人1人が、出来ることを頑張って、未来に繋げて行きましょう。福島市からの避難者よりm(_ _)m