"AKIBA"など34地域を選定 観光庁の観光地魅力創造事業


  観光庁は7月20日、今年度の「地域資源を活用した観光地魅力創造事業」の対象となる34地域を選定した。
 同事業は、訪日外国人客の増加を見据え、世界に通用する地域の観光資源の磨き上げを図るため、観光地域づくりと、その中心となる組織づくりを一体で支援するもの。各地域では市町村や観光協会、交通事業者などで協議会を組織し、滞在コンテンツの充実・強化や来訪需要の喚起、来訪者の利便性の向上、外国人受入環境整備に取り組んでいく。初年度の昨年は31地域が選定されていた。
 選定された地域は、AKIBA観光協議会(東京都千代田区)、阿智村版DMO推進協議会(長野県)、ALL白浜ここでしかできない旅実行委員会(和歌山県)、松山はいく国際化推進委員会(愛媛県)など。今年は複数の自治体で構成する地域はなかった。
 観光庁では選定された地域に対して、事業の必要経費の総額の2分の1以内の金額を支援。
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 このような“地方間の競争”を煽るようなやり方が、観光分野にふさわしいだろうか……?
 外国の方々を日本に来て頂けるのは喜ばしいことではあるけれど、何故そのために「世界に「通用する観光資源の磨き上げ」が必要なのだろう。“ありのままの中の良さ”をみて頂くのが本来ではないのか。こういうやり方では、中央資本関連などの大企業による事実上の“地方支配”がすすみ、「地方創生」や“釣り合いの取れた国土の発展”に逆行することになるのでは…危惧がある。