50周年記念誌“PRIDE”より

KokusaiTourist2008-01-18

阪神・淡路大震災を社員が一丸となり乗り越え、再生を果たした軌跡 その3 支援要請と全国からの激励


全労連・全国一般調査団が激励に来社〕
 分会が所属する全労連・全国一般労働組合の「調査・激励団」の一行13名が2月20日被災地入りした
「調査・激励団」は、今後の支援体制を確立すべく労働者や中小業者の被災状況、要望事項の聞き取りを行なった。当社も訪問を受け、分会員および松岡が面談した。
分会からは、1.被災者支援入浴ツアー「ガンバレ神戸号」への協力 2.全国労働組合総連合(全労連)へ全国からの旅行発注を国ツーに集中してもらうよう働きかけてほしいことなどを要請した。


全労連からの支援実現〕
 「調査・激励団」による現地対策会議の結果、全国一般からの仕事上の支援が実現。
3月13日には、労使共同の取組みとして、松岡、桝本(分会長)が全労連に支援要請に出向いた。全労連は暖かく迎え入れ、議長名の全国の加盟組織に向けた「国際ツーリストビューローに対する仕事での支援集中を要請する文書」の発出という特別な支援を約束。
これを受け、社員は手分けして、主に近畿圏の労組などに対し支援要請に走った。分会は独自に、神奈川や新潟および近畿県内の労働組合の集会へ出向き「震災の実態報告と支援要請」を旺盛に展開した。熊元は、他の組合の集会での訴えという初めての経験で、頭の中が真っ白になったと後日語っている。
北海道や山口県など多くの全労連加盟の組織から「仕事」が発注され、営業再興を願う社員の心に希望の灯をともした。


阪神淡路大震災救援・復興兵庫県民会議〕
 3月5日、兵庫県労働組合総連合、兵庫県民主医療機関連合会などの諸団体(43団体)と個人で構成する「阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議」が結成された。


〔土建労組の大工さんたちのボランティア〕
 3月10日より8日間、4班に分かれて延べ480人の東京、千葉、埼玉の土建一般労働組合と神奈川建設労働組合連合会の方々が大震災で被害を受けた尼崎市、西宮市、伊丹市をまわり、特技を生かした「建物診断ボランティア」をくりひろげた。
被災地でのホテルの確保が困難ななかで、宿泊は国ツーがお世話しボランティア活動は無事終了した。


〔京都連絡所拠点に関西一円に営業活動〕
 3月15日、京都市中京区御池の市民団体事務所の一角を借りて「京都連絡所」を開設した。
スタッフは、京滋地区担当の富田に加えて、本社より桝本、冨士原睦雄、七條が週3日で配置された。神戸・阪神間に比べて被災による旅行需要の落ち込みが少ない京都地区で、労働組合など組織団体などを対象に、「国際ツーリストビューロー」への支援要請に精力的に動いた。
京都府職員労働組合の執行委員会では、「国ツーが復興するまでの当分1年間支援しよう」との決定がなされた。

(続く)