カンタス航空、全路線運航停止、労組ストに対抗

WEB版業界紙トラベルビジョン2011年10月30日(日)
 カンタス航空(QF)は10月29日17時(現地時間)、労働組合によるストライキへの対抗として、国内線と国際線の全路線の運航を停止した。QFでは夏以降、パイロットや整備士、グランドハンドリングスタッフの労働組合が断続的にストライキを実施してきており、その都度、一部路線が欠航するなどしていたが、今回は全路線の全便が対象ジェットスター航空(JQ)やカンタスリンク、ジェットコネクトのオーストラリア/ニュージーランド間のQF便については運航を継続している。
 30日13時現在で、447便が欠航し、6万8000人以上の旅客が影響を受けている。QFでは、QF便を予約している旅客に対して、払い戻しや再予約を受け付けるとしているほか、旅行中の旅客については宿泊や代替便の手配を実施。また、JQ便については、影響を受けた人に割引運賃で空席を提供しているところ。ただし、この運賃は、空港でQFの有効なアイテナリを持っている旅客に対してのみ提供しているという。
 QFによると、全便運行停止に至るまでのストライキによって約600便が欠航し、約7万人の旅客に影響がでていた。影響額はすでに6800万豪ドルに達しており、現在も1週間辺り1500万豪ドルのコスト増につながっているという。今回の欠航による影響額は1日あたり2000万豪ドルとした。
 なお、QFではTwitterFacebookで最新情報を発信している。リンクは下記の通り。
▽QF TwitterFacebookアカウント
Twitterhttp://twitter.com/?q=qantas#!/QantasAirways
Facebookhttp://www.facebook.com/Qantas