「兼聴則明 偏信則暗」の読み方と坂田昌一

有名な言葉とありますが、初めて耳に、イヤ目にします。でもさすが遥かなる先人の遺したもの。現代にも十分に通用する“処世訓”と驚き❗(T.MATSUOKA)

名古屋大学大学院理学研究科東山ライブホロニクスプロジェクト ブログより(2011年10月27日・坂田昌一博士生誕百周年記念碑除幕式)
 10月25日の記念植樹に引き続き、27日にノーベル賞受賞者の益川・小林両先生を指導をされた、坂田昌一博士の生誕百周年記念碑除幕式が執り行われました。
記念碑には坂田先生が病没する直前に書き残された言葉である、

「兼聴則明 偏信則暗」と書かれています。
 これは中国の司馬光が編纂した『資治通鑑』にも収録されている、後漢の王符が書いた『潜夫論』にある有名な言葉です。
兼聴則明  あわせきけば すなわちあかるく
 偏信則暗  かたよりしんずれば すなわちくらし
 多くの人の意見を聞ける人は 聡明である(物の道理がよくわかっている)
一方的な意見だけを信じる人は  無知のままである
独断と偏見を戒める言葉ですね。


 研究室で自由闊達な議論を交わせるようにと、『議論は自由に、研究室では平等だ』とした坂田先生の人柄が偲ばれます。
 名古屋大学ES館の南側にありますので、ご興味のある方は一度訪ねてみてはいかがでしょうか。

以下、関連のFBから転載
志位和夫 @shiikazuo 10/28
名古屋大学ノーベル物理学賞を受賞された益川敏英さんと懇談。「国民連合政府提案」実現へ、意気投合しました。志位「国民のたたかいの中から生まれた提案です」 益川「安倍政権を倒し、提案を実現してほしい」 期待に応え、頑張ります!
志位和夫 @shiikazuo 10/28
益川さんの研究室に貼ってあった、恩師にあたる偉大な物理学者・坂田昌一さんの写真と病没直前に書き遺された言葉です。「いろいろな意見を聴くことができる人は明るい。偏った意見しか信じない人は暗い」。この言葉を私も胆に銘じて進みたい。